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苦味があるな?

イラスト初心者が上手くなるための戦略を考えてみる

最初に書いときますが筆者は絵ど下手くそ、そんな自分がどうやったら上手くなれるんじゃろと思ったので、戦略を考えてみようという思考実験的なやつです。

 

前提として1000時間やりこんだら見せられるぐらいのレベルになるとする

 

偏差値的に例えるなら60ぐらいのとこまではいけるんじゃねと経験的に。それ以上先はセンスとかそれ以上の努力が必要になってくるだろうけども、とりあえず普通の人にイラストを見せたら「うまいね」と思われるぐらいの水準として。

 

なぜ1000時間かというと筆者がスポーツ、現在行っている仕事を通して、初心者が上級者として見られるぐらいの実力を発揮出るようになるまでそれぐらいだったからというだけです。

 

1万時間の法則」というやつもありますが、あれは神レベルというか、トップに立つにはって話だと理解しているので、そこまでやらずとも十分イラストを他人に見せても問題ないレベルにはなれるだろと判断しました。

 

また人体を上手く描くことを最終目標とします。

 

実際のイラストトレーニング案

 

無理のないスケジュールを組むために、まず1000時間を1年間で消費するとします。

 

またソシャゲイラストレーターの人や、イラスト系ブログを運営している方などの話を聞くに、初心者はまず数を書いて線を引くことになれるのが重要と語っていたので、そこを補えるトレーニングを最初の100~200時間を当てることに。

 

線を引くトレーニングとして模写が上げられますが、あれは初心者にとっては難しいもので、下手な絵を量産する羽目になるためモチベが保ちにくいです。

 

そこでトレースをすることにしました。

 

トレースであれば上手い絵が出来上がりますし、線を引くトレーニングにもなります。イラスト経験者から「それじゃトレーニングにならなくね?」と言われそうですが、実際筆者友人のイラストド素人がトレースをやったところ線がガタガタで、上手いイラストにはなっていませんでした。

 

トレースでも十分線を引く難しさがあるようなので、トレーニングになるという判断です。

 

※デジタル絵を書きたいならデジタル、アナログ絵を書きたいならアナログで練習をすること。どちらをやってももう片方のスキルが伸びてはいくと思うが効率的にやるなら狙いを定めてやったほうが良いはず。伸び悩んだらもう片方に手を出してみるのもありでしょう、だいたいのことって全体性の法則が発生するので、伸び悩んだときは関連性の強い事柄のスキルを伸ばすとスランプ脱せるので。

 

※2 余談だが3Dモデリングは2Dイラストが描けないとまともなのができないとUnityゲーム作って生計立ててる人が言ってたので、3D系で人書きたいって人もまずは2Dのイラスト練習したほうが良さげです。

 

トレースをする期間

 

まず年間1000時間を目指すということは約2時間40分ほど一日イラストに当てる必要があります。

 

ただ後半の方になるほど絵一枚に当てる時間は長くなるはずですので、そっちに余裕をもたせることにして、トレースは1日1~2時間程度にしましょう。

 

毎日トレースをした場合、100時間を達成するのは約2ヶ月後だと思いますので、2ヶ月がトレースをする期間となります。

 

※早期に実力がアップしたなら次のステップに上がるのもあり、線を引くのが容易。見るからにキレイな線が引けるようになったらさっさと次に行くのもあり。

 

※2 カラーイラストは主線が判断しづらいので、ラフ画を中心にトレースするのが良い。トレースしたあとカラーイラストから主線を取り出すというのをやるとなお良さそう

 

【トレース期間2ヶ月、100時間】

 

2、模写をする。模写期間

 

2ヶ月間トレースを毎日行ったら、模写にステップアップする。

 

トレースと同じく線を引く練習なのだが、若干違うのが縮尺の把握の部分。

 

トレースの場合書いてあるイラストをなぞれば、バランスの良いイラストになるが、模写の場合は目視で長さを把握して書き起こす必要がある。

 

この感覚の習得は結構難しい部分だと思われるので、模写期間は200時間程度を想定したい。

 

トレースと違い1枚書くのに1時間前後必要になってくると思うので一日2時間程度は使えそうなため、3ヶ月程度を期間として設定。

 

模写と合わせてフリーハンドで1cm、2cmと線を引くトレーニングもすると良さそう。

 

※なお一日あたりに使う時間が想定より少ない場合は気にする必要はない、それぐらい早く書けるセンスを持っている可能性があるので。雑に書かないを意識してできてるなら問題なし。それにイラスト書くだけが練習じゃないからね、ここまで続いてる人は勝手にイラスト系情報収集するだろうし、それも1000時間のうちに入れてよいからさ。

 

【模写期間3ヶ月、200時間】

 

3,人間を書いていく、期間

 

満を持してイラストを見ずに自分で人間を書いていく。

 

人体の解剖図とか見ながら、色んなポーズを取らせて書いていくのがメイントレーニング。

 

人間は男女で骨格、肉付きが違う。可愛さかっこよさを演出するための顔パーツの配置も違う。

 

常々思っているのだが、誰でも四角形は書けるしなんなら奥行きのある四角を色んな角度から描けるのに、人間は書けない。

 

何故かと言うと人体を把握しきれてないからというのと、いろんな角度から見た人体を書き慣れてないから。

 

とにかく色んなポーズ、いろんな肉付き、いろんな顔。かわいいやかっこいい、どんな風に見せたいかテーマを決めつつ書けば、自分の中にパターンが構築されて一気に上達すると考えている。

 

1日3~4時間は当てたいトレーニングで、作業時間は残り全時間使ってもいいが、ここでは500時間程度とする。

 

そうなるとおおよそ5ヶ月ぐらい使う計算だろうか。

 

【人体書き期間5ヶ月、500時間】

 

4,自分の画風の確立

 

残り2ヶ月、200時間をどう使うかを考える。

 

ここまでしっかりこなしてきたらおそらくイラスト上手いと言っても過言ではないレベルになっているはず(仮定の理論なので実際は知らん)

 

その上でやるならカラーイラストも上げられるが、筆者は自分固有の画風確立をおすすめしたい。

 

世の中には実のところ、十二分に上手いと言って良いイラストレーターが大量は言いすぎだが、かなりの数存在する。

 

それだけの熟練度を誇りながら、絵では食えないという人間が大多数を占めるというのは、そのほとんどが変えの効く存在だからだ。

 

経営者目線からすると、変えの効くイラストレーターは解雇リスクが低いため扱いやすいが、労働者目線からすると給与も伸びないし、解雇リスクも高いしで最悪。そのため自分固有の画風を作り、SNSブランディングをしていくのが必要になる。

 

ブランド力が高まれば○○さんの絵だと周知され、自分にしかできない仕事が増え、解雇しにくくなる。競争率も上がるので収入も伸びやすい。単純に他イラストレーターと差別化したほうが刺激に飢えた消費者に自分の絵を訴求しやすいなどと利点が多いのだ。

 

(給与が伸びないのは、雇用者的に給与上げ申請を無視して、上げずに解雇し新しいのを雇ったほうが効率的なため)

 

ありがたいことに世の中にはpixivというのものや、インディーズゲーム発表の場など、個人のイラストが大量に公開されている。

 

その中から多種多様なイラストを保存していき、自分の求める画風で取り入れるべきものを考察していくのが良い。

 

例えば可愛い系のイラストを書きたいなら、ふんわりとしたアトリエシリーズの人みたいにするにはどうすれば良いのか、大量のイラストから分析する。

 

ドエロイ系ならDLsiteから回収すればいいし、かっこいい系ならpixivや女性向けゲームから回収すればいい。

 

イラスト集めから分析、そして自分のイラストへの当てはめの作業を最後2ヶ月200時間で消化する。

 

【画風の確立2ヶ月、200時間】

 

※消費者目線だが差別化は目と色の塗り方、頭身、髪の書き方あたりが大きな要素な気がする。

 

※2 厚塗り主線太め、頭身低め、紙の束太めとかにしただけで結構差別化できそうじゃない? そんなことない?

 

多分画風確立が難しいやろなぁ

 

順当にトレーニングを重ねていけば、おそらくちゃんと「うまい!」と言われるような人体イラストが10ヶ月時点で書けるようになってるはず。

 

問題は画風の確立で、ここでつまずく人が多いと思う。分析が難しいというのが一つ。

 

あとはイラストで食べるという部分に注目すると、画風は市場の需要とマッチする必要があるため、必ずしも自分の好きを優先できない。人は大抵自分の好きでないものを習得するのが苦手なため、そこに難しさが生じてしまうのもある。

 

なんにせよ画風確立は難所なので2ヶ月でできるとは思ってないです。イラスト人生をかけて習得を目指していくと良いんじゃないかな

 

こんだけしっかり筋道立ててやれば、流石に習得できるはず。そこまで人体をまともに描くのが難しい技術ってことはないだろうし、そのうち自分で試して、この戦略の実用性を証明したい所存。

 

ちなみにやるとしたら最初はipadの新しいやつにペーパー感を出すフィルム貼ってトレースしまくると思う。液タブ買って、SAIでやるとかは仰々しすぎるし、ちょうどいいかなと。(まあまあ費用掛かりそうだけども)