INTP型のブログ

苦味があるな?

医大の件

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初見の時は「はぇ~普通にひでぇなぁ」と思ったんですけど、こんだけデカイ組織がバレたらリスクしかないことを理由もなしにやるわけないよなぁ(差別目的だとしたらアホすぎ)ということでちょっと考えてみまして、根本的な理由は女性の就業率の低さにあると推論しました。

 

※理由があるからと言って許容される行為ではないというスタンスです。単純に重み付けがされてないという前提(常識的に考えて)のなか、実際にはされていたというのは特定商取引法的にどうなのって話なので。

 

(ところで受験って特定商取引法に含まれる? 法律詳しい人求む)

 

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https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000069214.pdf

 

実際上記就業率を見てもらうとわかるんですけど、医学部卒業時点での就業率は男女比ほぼゼロですが、その後35歳をピークに下がっていきます。ある程度数値が戻っていき、定年の時期ぐらいで同値ぐらいになる感じ。

 

ポイントは労働力として扱われる年齢分布で女性の方が就業率が少ないという点でしょう。

 

これを理由に女性の医学部入学者数を減らし、医者全体の就業率バランスを保っていたというのが今回の不正操作の背景かなと。

 

ちなみに女性の休職・離職の理由として多いのは出産、ついで子育てでした。

 

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ここまでの話をまとめると

 

・女性は出産理由などによる休職によって、男性より就業率が低くなってしまうため、得点の不正操作によって女医の数を減らした。

 

っていうのが今回の事件の背景なのかと思います。

 

ただ現代の価値観としては働く女性を推奨する社会なわけで、職を持たなくても結婚して養ってもらえばOKという価値観ではないですし、そうなると金銭的に余裕を得る機会が全体的に減るだけの女性が不満を感じるのは当然でしょうね。社会全体で見た時の合理性は置いといて。

 

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ちなみにこれに対して医者の絶対数を増やすことで対策すればよいのではという意見もあったんですが、これは医療費増加の可能性が見えてあまり良くないなという印象です。

 

医者増加→人件費増加→賄うために顧客単価の増加→医療費アップ

 

っていうプロセス。医者が増えたおかげで今まで面倒見れてなかった顧客にも手が届くようになって売上アップして人件費まかなえるっていうのは少し楽観的すぎるかなという印象があります。

 

また単純に足切りラインを下げるっていうことは医者の質を下げるってことにも繋がるので、医療サービスが低品質になるリスクも考えられますね。

 

ただこの部分の解釈については全く同じ事例があるわけではないので、確実な意見とは言えないとは思います。

 

www.mag2.com

 

アメリカの膨大な医療費の理由は、以下の3つに集約されることがわかりました。1つ目は、医療システムにおける管理費用です。総医療費に対するその割合は約8%であり、先進国の中で最高値でした。他の先進国では、管理費用の割合は1から3%程度でした。

2つ目は高額な薬剤費です。アメリカの患者一人当たりの薬剤費用は円換算で約14万円であり、先進国では約7万円なので、約二倍でした。そして、3つ目は医師の高額な給与です。総合系医師の年間給与を比較してみると、他の先進国では870万円から多くても1600万円なのに対して、アメリカでは、なんと約2200万円でした。つまり、アメリカ人医師はほぼ倍の給与を得ているのです。

 

これは上記サイトからの引用で、重要だと見ているポイントは1つ目と3つ目の理由です。

 

1つ目の管理費コストの増大は、医者の数が増えると同じく発生することが想定できますし、3つ目の医者の給与が高いという部分も医者の数が増えることで擬似的に再現されてしまいます。

 

こじつけに近いですが、やはり医者の絶対数を増やすことに私は悲観的です。

 

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結局この問題の本質は、

 

・働く女性という考え方に女性という性別が抱える出産というものが相性悪すぎる

 

っていうことでしょう。

 

(他にも外科手術は体力が必要で性別的に向いてないとか色々あるけどこの辺は些細な理由と判断)

 

結局いつものジェンダー問題の論点まで戻ってくるんだなぁ……。

 

普通の職であればまだ休職に対してのリスクヘッジもしやすいかもですが、相当高レベルの技術職である医療の代役を立てるのは難しいですから、特に根深いでしょうね。

 

例えばですけど世界でも数人しかできない手術を出産を理由にできないなんて言われたら、患者側から見たら相当腹立たしいというか絶望的なわけで、そういったリスクを鑑みると女医の採用に対して消極的に動こうとする理由もわかるわけですよ。

 

もちろん共働きという価値観が強くなってきている中、高所得の職業に女性ばかりつきにくくなっているというのに反感が出るのもわかりますが、高所得な理由って代わりがつきにくいとか責任が重いとかが理由だったりするんで、出産理由で休職が多くなる性別はリスク的にどうなのとどうしてもなってしまいます。

 

だから出産という仕組みと働く女性の相性が悪すぎるって話に戻ってくるわけです。

 

正直これに関しての解決策って、従来の価値観に戻るか、出産を外注するか、体外で受精から出産まで行う仕組みができるかでもないと難しいと思う。

 

性別の呪縛から逃れることは難しいんだなぁ……。

 

追記

 

「女性は出産という重荷背負ってるんだから社会全体でカバーする仕組み作ればええやろ!」っていうのわかるんだけど、途中で出した例えのとおり基本的にカバーする人って同僚より顧客なんですよ。代役の効きにくい責任の重い仕事だと特に

 

どんなに同僚や組織が「休職中の女医の代わりになんとかします!」と言っても、技術的な面や人手的な面でカバーしきれなかったら、割りを食うのは顧客なんですよ。医療の場合それは患者で、本当に苦しい状態の時あなたを救える人はいま休職中で助けられません、タイミング悪かったですねで、ああそうですかと片付けられる患者はまあいないでしょう。

 

特に個人の問題ならまだ良いかもしれませんけど、家族が重病だったり、子供が危篤だったりした時休職の方しか助けられなくて、タイミング悪いですね残念で諦められるほど人は機械的じゃないわけです。

 

多分こういった意見を言う人は仕組みに対して相当の信頼を持っているのかもしれませんけど、仕組みってマクロ的な改善は多少はできるでしょうがミクロの問題全てを解決できるほど万全のものではないですし、人情が関係するミクロの問題の解決は特に難しいわけで。

 

合理性を追求すれば性差別は出てしまうでしょうね。これは女性に限った話ではなく、フリーターの男性が逆玉みたいなので幸せになるなんてストーリーが女性とは逆にまず存在しないみたいなのと似たようなものかと。

 

僕含め誰もが性別による恩恵に無頓着で、性別による不運に敏感なのかもしれません。また誰もが性別によって得られた恩恵を駆使できる性格ではないというのが不満の始まりなのかもと思います。

 

追記2:

 

女性という立場に立つと今っていわゆる過渡期ってやつでクソな時期なんですよね

 

従来の価値観でいこうとすると共働きによって男性の賃金自体は減少傾向にあるので、昔より賃金的に不安が残る。

 

かといって働いて自分で稼ごうとすると出産という性別にかかってくる負担が労働と相性が悪すぎて今回の問題みたいなのに巻き込まれる。

 

まだ出産という仕組みに対して解決策を持ってないのに男女共同参画社会とかやっちゃったもんだから色々と問題が出てとにかくかったるい状況になってるのが現代の女性という印象がありますね。

 

今のジェンダー問題って同情ぐらいしかできんってぐらい詰んでるわ…