INTP型のブログ

苦味があるな?

マリーアントワネットみたいなやつ多すぎる問題

いわゆる「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」ってあれ。

 

※実際はお菓子に使われる小麦のほうが安いからそれでパン作ればええやんって意見だったという意見もあるっぽいけど、ここでは一般的な「そんなんできるわけねぇだろカスぅ!」っていうニュアンスで使ってます。

 

具体的な例を上げますと

 

・鬱だ…もう何もしたくない→気合でなんとかするんだ!

 

・人間関係がうまくいかない…→友達作ってそいつらと遊べばいいよ!

 

・幸福度が上がらない…→友達作ったら上がるよ!

 

みたいな。

 

注釈つけますと、1つ目は脳みそが死んでるのに気合でなんとかできるわけ無いだろっていう。胃に食物が大量に入って満腹な中、お前は1kgの肉を気合で食えると思うのか? って話ですな。

 

2つ目は人間関係うまく行かないと悩んでいる人が、そう簡単に友達作ろうと社交の場に行けるわけ無いだろうっていう。人間関係が恐怖の対象になっているのにその中心に飛び込めるわきゃねーだろってことですわ。

 

最後は幸福度が上がらない→つまり現状不幸を感じている→不幸状況の人間は活力的に動けない。と考えられるのに、どうやって友人関係作るための努力できるんだよって話。

 

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俺が何にムカついているかっていうと、悩みに対して抽象的なアドバイスだけぶつけて悦に入っているやつが非常に腹立たしいって話なんですわ。

 

そりゃ「友だちができないよー」と悲しんでいる人間に「もっと積極的に話しかけに行くんだ!」っていうのはアドバイス的に正しいけど、実践できるかどうかを全く考えてないクズアドバイスなんだよな。

 

こういう構図は至るとこにあって、「彼女ができない」→「積極的に話しかけに行こう!」。「痩せられない」→「食べる量減らそう!」。「不安で眠れない」→「リラックスしよう!」みたいな。

 

とにかく抽象的なアドバイスしてくるやつほど、「そんなことわかってんだよ!それができないから困ってんだろ!」と言いたくなることのこの上なさよ。

 

恋愛経験率の高さと、恋愛に対して積極的な意識を持っているかを調査したとき、確実な相関関係がある異常、積極的に話しかけるのは正解だけど、逆に言うとそれができてないから彼女できてないって話ですからね。

 

痩せられないっていうのも、運動しないことで太る人ってのはまずいなくて、よほど特殊な事例でなければカロリーの過剰摂取だから食べる量を減らそうってアドバイスは的を得ているのだけど、そうやってすぐに減らせるなら誰も太ってないだろって話になりますから。

 

不安で眠れないってのも同じで、要は双方向に関係性がある問題を、どちらか片方直せばなんとかなるよってのは確かにそうなんだけど、それができたら誰も苦労しないだろっていう、まさにマリーアントワネットの「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」状態になりがちなんですよね。

 

誰かにアドバイスしたいなら、「彼女ができない」→「作るには積極的に話しかける必要がある」→「積極的に話しかけるには女性に慣れる・初対面の人に話しかける・自分に自信を持つのが必要」→「それぞれを達成するには女性が多く現れるだろうコミュニティに入ったり趣味を始める、初対面に話しかけるのも同じ。自分に自信を持ちたいなら筋肉をつけてみたり、モテる何かを手に入れたら良い」→「モテる何かというのはリスクのあるアクティビティで、それは例えば登山だったりスキーだったり、ある程度の危険性の伴うものほど異性にもてやすくなる」

 

みたいな感じで延々と思考の掘り下げを行っていって、具体性をとにかく上げ続けろよって思うし、これができないとか面倒くさい行動だと思うなら、アドバイスなんてやめろおせっかい共めがとも思うわけですわ。

 

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思考の掘り下げができるかどうかっていうのは、割とメタ認知能力と関係性が不快と思ってるんですよね。

 

メタ認知っていうのは例えば「彼女が欲しい」→「なんで彼女が欲しいんだろ」みたいな、要は自分の考えに対して客観的な疑問をぶつけられるかの能力で、これがないと自分の解の改善点を見つけられないわけですよ。

 

だから「彼女ができない」と悩んでいる人に「積極的に話しかければOK!」なんてクソくだらんアドバイスを出しちゃうわけです。一歩止まって「この人はなんで彼女ができないんだろう」っていう部分を考えていけば、「積極的に話しかければ彼女できるのにできてないってことは話しかけるのが苦手な人」→「じゃあ積極的に話しかける方法を考えなくちゃ」と思考の掘り下げができるわけです。

 

メタ認知が上手くできないと上記のように「なんでそういう悩みを抱えているのか、そういう状態になってしまったのか」という掘り下げが上手くできず、結果底の浅いアドバイスをして「それができたら苦労しないよ!!!」という感情を相手に与えるだけの、クソおせっかいな人間に成り下がるわけですわ。

 

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とはいえメタ認知の発達はあらゆることに疑問をいだき始める一歩でもあるので、極端な方向に走るとあらゆる行動に疑問を感じる、人間不信なやつになってしまうのでそのへんは危険だったりもするんですけどね。

 

例えば友達が「水あげる」と純粋な好意であげただけなのに変に勘ぐって「なぜ水を上げてきたのか、実は変なものが入ってる?」とか「実は水じゃないやつで驚かせようとしてる?」とか陰謀論じみた思考回路になってしまうわけです。

 

だからメタ認知を発達させる場合は、思考を切り替えて純粋に捉える。「水あげる」というなら、それはただの好意だと裏をかこうとせずありがたいと受け取れるようにメタ認知をOFFにするみたいな能力を鍛える必要もあったりします。

 

この辺は「筋肉をつけるのはいいけど暴力に使うなよ」ってのと同じで「メタ認知鍛えるのはいいけど、身近な人間を疑うのには使うなよ」って話ですわ。疑ってばっかだと人間関係ぶっ壊れますからな。

 

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何が言いたかったかというと要は

 

・抽象的なアドバイスやめや

・具体的なアドバイスできるようメタ認知磨いてくれ

・ただメタ認知磨くなら、OFFにできるようにもしておくべし

 

って話でした。

 

おしまい