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苦味があるな?

生得的な魅力の違いから発生する、リソースの歪みの話

哺乳類、特に成体になる前段階である子供時代はなぜ目が大きくクリクリしていたり、頭身が小さかったりするのかという謎は一般的にそうした容姿は可愛く、保護されやすいためそう進化したとまとめられています。

 

力が弱かろうと、経験に乏しかろうと、可愛いというだけで保護されやすくなり、結果種族全体の生存確率が伸びるというのが哺乳類の子供可愛いのはなぜかに対する答えなわけです。

 

じゃあなんでその可愛さを成体になっても保持して保護されやすくしなかったのかと疑問が残るところですが、おそらくそれをしてしまうと全体の保護リソースが力の弱い子供に集中しなくなるためではないかと推測できます。

 

もう一つの疑問として人間においては女性の方が男性に比べ成体になっても可愛くある傾向が強いというものがありますが、こちらについても種族的に男性より力が弱くなりやすいため保護されやすい形態として進化したのだろうと推測が可能です。

 

子供→性別問わず可愛くありがち

女性→男性より可愛くありがち

男性→力があるので生体は保護リソースを無駄にしないよう可愛くない傾向あり

 

まとめると上記のような感じです。

 

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上記のまとめ部分は確かに原始時代のような常に他種族の暴力によって命を奪われかねない環境下であれば、保護に必要なものは男性ホルモンによって獲得できる力であるため、ああいった差別化は合理的であります。しかし現代においてはどうでしょうか

 

現代においては人間が命を狙われるというのは特に先進国においては珍しいケースであるため、力というのが保護リソースとして直接的には働きません。一般的に現代の保護リソースは経済力であることが多く、力自体は間接的に働くこともありますが、それ以外に知性であったり魅力であったりと経済力を得る方法は多様化しました。

 

多様化した結果、今まで力のない男性や保護リソースを受け取れない女性というのは暴力的社会の前に抑圧されてきたでしょうが、それが改善されたことかと思います。ただ反面それは保護リソースの混乱を招きもしました。

 

どういうことかといえば保護を受ける対象は生き抜く上で保護を受ける必要がある状態にある、すなわちリソース的に乏しいからこそ保護によってリソースを受け取ろうという背景があったわけです。

 

ところが保護リソースを受け取る魅力を備えつつ、自力でリソースを受け取れる存在も経済力を取得する方法が多様化した結果あらわれはじめ、結果それはリソース分配の混沌を招きました。

 

要は保護を種族的に獲得しにくい男性性の利点が極めて希薄になりつつあるという話ですね。

 

無論細かく見ていけば保護を受けられる魅力があるというのは同時に、それを狙った人間に害されるという欠点もあるのですが、それを踏まえても保護リソース獲得の獲得が可能な魅力は強いというのが私の考えになっております。

 

ここまでのまとめ

 

・暴力的社会では男性が保護を受けないのは男性ホルモンの作用的に正当だった

・力の社会が終わり、経済力確保の方法が多様化した結果、男性有利の社会が終わった

・リソース確保ができず、また保護リソースも獲得できない限界男性が増えた

 

というのが主張ですね。

 

こういった背景があるので社会的に「男性がリソースを確保しやすいようにしようぜ」と権利を優先しがちだったのが近代でありましたが、現代において共同参画社会の名のもとにその権利も分配され、ただ生きているだけではリソース確保ができない男性が増えました。

 

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だらだら書いてきましたけど要は、魅力によって保護リソースを勝手に獲得できる存在が更に自力で経済力も確保しちゃうのマクロで見ると、リソース偏りまくってやばいよねって話です。

 

暴力だけは「人に雑に使ったらだめよ」と人間社会を意識して言われているのに、知力や魅力といった精神的な力に関してはそういった教育が進んでないの良くないよなぁという。

 

ぶっちゃけ社会構造を安定させるっていうことだけ考えると、魅力は視覚的に相手を屈服させてリソースを要求できる最強スキルなので、顔隠して生きてねっていうイスラムの考え方合理的な気がしてくるよね。

 

まあただ社会構造の安定、全体的幸福度のアップだけ考えてミクロでの自由を抑圧させまくるのもまたどうなんだろうという感じもするけれど……ディストピアになっちゃうし。

 

結局の所人間の、女性は可愛いけど力弱いとか男性は力持ちだけど可愛くなりにくくなってるとか、こういう本質的な部分と社会のかみ合わせに歪みが出てるからそら問題でるよねって話ですわな。

 

ヤンキー社会とかもっと力が優先される社会だとまだまだ男性の優位性みたいなものは保たれてて、リソースの歪みみたいなものがあんまり発生していないのを見ると、どれだけ社会制度が変化してもそれに合わせられる人間は少ないっていう問題があるんだろうなぁっていう。

 

とにかくリソースの歪みが問題なので

 

・男がなんとかして可愛さを獲得し保護されやすくなる

・男がなんとかして経済力確保でも女性より優位性を保ちまくる

・従来のように男性にリソースが偏るようにする(女性は保護リソースを使わせる)

 

っていうのが解決策なのかなぁと雑に考えてみたり。(男が可愛さ獲得するとか筋肉や顔骨のこと考えると、ごく少数の人間以外無理だろなっていう気はする)

 

一応男性ホルモンの役割的には行動力が高まりやすかったり、リスクの大きい行動を選ぶことができたりと女性より経済力確保で優位性を保てる要素があったりするんじゃねと思うんですが、その男性ホルモンを出すためには運動が割と大事で、しかし運動習慣に関しては現代人お察しというね……。

 

実際、現代男性の女性ホルモン分泌多いってのは割と問題でして。おっぱいみたいなのできちゃってる男の人って多いんですけど、あれ女性ホルモン過剰+男性ホルモン低下っていうのが原因だったりするので、それぐらい男性の男性ホルモン低下って深刻なんですわ。

 

現代において男性の優位性少なすぎワロタァって感じ凄いですな、ボラはまだ大きい気はするけど。(妊娠・出産によるリスクがないので)ぶっちゃけ魅力が高くて自力もあるってフィクションだからいてもいいけど、現実でそんな人らが増えると最強すぎて何も言えねぇっていう。

 

……全人類目出し帽計画を行うしかねぇな。

 

追記:

 

現在問題児になってるフェミニズムっていう思想も当初はこういったリソースの歪みを加味した上で、平等化していこうっていうすごい丁寧な考え方だったんですよね。

 

女性は魅力のおかげで保護リソース獲得しやすいけど、そういった保護にNo!を突きつけてリソース獲得を自力のみに依存していこう。そのかわり男性のみ自力でリソース獲得しやすい社会はやめにしようね、という。

 

ただ現在においては周りからくる保護は、魅力に打ち勝てない人間に原因があり、それによって発生する保護リソースを拒否する義務はない。っていう感じになっとるわけです。(一部分的な考えですが)

 

どうしても精神的に作用する見えない力に関しては規制かけてるのイスラムぐらいという、常識感的に規制のかけにくい場所だし価値も分かりにくい場所ですので、いつのまにか当初の考えからずれてしまったんでしょうね。

 

リソースの歪みを考慮した方針でなければ、幸せに生きることのできる人は減り、少数の人間のみがそこから搾取した様々なリソースによって楽しく幸福に生きるという、ずいぶんと悲しい社会になりますわな。

 

我々人間は闇に潜む獣の脅威を克服し、地球における覇者と言って良い生命体になれたというのに、最後はこうして人間同士の搾取によって文明を縮小させていく。なんてロマンチックな終わりなのでしょう。