例えばですけど、「今まで紙幣でやり取りしてきたけど紙もったいないから電子マネーに変えちゃおうぜ!」とするじゃないですか、これがごく少数10人程度の取り決めであれば、翌日にでも実施しようと思えばできますけど、現実には数億単位の人間が変わる必要があるわけで、それが達成されるのは本当に先も先なんですよね。
そうなると消費者側は紙幣と電子マネーどちらも使えるので便利ではありますが、小売業者などは電子マネーを読み取る機械を設置する必要が出てきて費用はかさむわ、教育コストは増えるわでまあ大変。
要は過渡期というのはどこかしらに大きなコストが発生してしまうという歪みを生みがちなわけです。
現代は暇だからなのか知りませんけどとにかく改革改革、制度を変えていこうという考え方が強く過渡期状態の物事がとても多くなっています。その結果労力がとにかく増えまくり、コストを引き受ける側に回った人たちがとにかく疲れまくっているという感じなんですな。
「過渡期が終われば楽になる」なんて言いますけど、過渡期が終われば次の過渡期がやってきて、誰かがまたコストを負わされる。現代はそんな地獄のような過渡期ラッシュなんですわ。
考えれば考えるほど現実の雁字搦めになったクソ面倒臭さに直面して、早く電子生命体になりたいという気持ちで溢れますぞい。