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苦味があるな?

誰が言ったか、何を言ったかどちらで判断するか

っていう話題をちらほら見るのですけど、これってさらっと2択にされてるもんだからどっちかを選ばされそうになるんですけど、実際は場面場面で最適解が変化する問題ですよね。

 

例えばオオカミ少年の言葉を毎度何を言ったかのみで判断するなら、「嘘の可能性もあるけど本当の可能性もあるし対策せねば」とコストばっかりかさんで、嘘つきの言動に踊らされまくりになりますから、ある程度発言者で判断して「あいつが言ってるんだし多分嘘だろ」とコストを割かないのも必要じゃねと思うわけです。

 

逆に医者が「私の経験上その症状はこの薬飲めば治るよ」っていう主観から来る体験談を発言したなら、それは統計としては非常に弱い主張になるわけですから、発言者の権威性は高いですけど何を言ったかをしっかり見て慎重な選択をする必要が出てきます。

 

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多分ですけど何を言ったかで判断するのが正しいとしている人は、発言を精査すれば必ず嘘が見抜けると思っているんじゃないですかね。

 

実際はそんなことあるわけがなくて、例えば「RCTを元にした統計的レビューによってぶどうを食べる人は食べない人に比べて70歳時点での死亡率が10%増加してしまうことがわかっています」なんて情報を、論文と合わせて提供されたら嘘であることを見抜くなんてまず無理じゃないですか。

 

これが誰が言ったかも判断ソースにするのであれば、「掲載されてる論文を作った人、検索にかけても一切情報が出てこない」とか「自社商品を売るために自社で都合の良い研究作ったんじゃね」とかも加味して嘘か本当か見れるわけですよ。

 

何を言ったかっていうのはもちろん重要なことなんですけど、それと同じぐらい誰が言ったかも見ておくのは情報判断する上では割と大切だよねっていう話。

 

結局はバランスなんですよ、特定の選択肢のみが掛け値なしで大正解なんてことまずありませんから、状況に応じて使い分けようぜってことが言いたかったマンでした。