僕にとってそれは理想の世界だったりするんですが、これも結局はインパクトバイアスっていういわば人間の慣れによって持続性を持たない幸福なのかなと思うようになりました。
宝くじで一般庶民が3億円を当てようが、それから1年も経てば幸福度は落ち着きますし、圧倒的魅力を持つ異性と交際しても数年すればそれに慣れてしまう。
慣れというのは不遇な環境下において自己を守る強力な防衛機能だと思うのですが、同時に人間を延々と幸福を探させるよう動かせる悪魔の機能にも感じます。
ーーーーーーーーーー
こんな事を考えていると僕の理想形の一つである、完全体験型VR世界というのもどんなに美しい世界に入っても慣れてしまい退屈を感じてしまうのではないかと、考えが及んでしまったわけです。
そうなると完璧な幸福を得ることは一生涯不可能で、常に何かを求め続けなくてはいけないのかなと絶望に近い何かを感じているというか。
いやほんとに僕の中に宗教的なものとして、脳を騙し切ることこそが完璧な幸福を得るための最適解だと思っていたのですが、それすら不可能ではないかと思ったらなんとも言えない絶望感がふつふつと湧いていてるんですよね。
脳の慣れという機能さえ超越する何かが生まれることを期待するという形で自分の中の宗教をアップグレードして事なきを得ておきますか。
ーーー
よくよく考えてみたら、年収400万と年収1000万で幸福度に差が出てくる現象があるわけですし、インパクトバイアスだけで全てを語ろうとするのはダメだわ。ってことはこんな魅力的で不思議な世界を完全体験型VR世界に求めて、それに救いを期待するの全然悪くないなと思った次第です。やっぱ俺の宗教問題ないやんけ!