INTP型のブログ

苦味があるな?

こだわりを持つのは基本ビジネスにおいて悪い流れを作るのではないか

お金を稼ぐという一点を重視するとしたら、こだわりっていうのは基本悪手になるのではと思うんですね。

 

こだわりっていうのはいわば「自分の中にあるここだけは譲れない」っていうものだったり「この部分のクオリティだけはとにかく磨きたい」みたいな芸術家的な思想なわけですよ。

 

こういった思想は耳障りの良いもので手放しに歓迎されがちなんですが、ピクサーで語られたという「完璧な陰影をつけた1セント硬貨」の話から察するに、実際は消費者にとってはどうでもいいものであることが多く、製作者の自己満足以上の効果は期待できないというのが大半なのでしょう。

 

(完璧な陰影を付けた1セント硬貨を映画内に登場させても視聴者の殆どは気づかないし嬉しくもない)

 

「完璧な陰影をつけた1セント硬貨」を「見せられるレベルの手抜き1セント硬貨」と同じような時間で制作できるのであれば問題ありませんが、実際はそんな事ありえず、誰にも喜ばれない完璧な1セント硬貨に金と労力を注ぎ込んでしまうという結果になってしまいます。

 

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こだわりというのは最初にも書いたのですが、芸術家的な感性なわけです。

 

リアセックと呼ばれる適職診断に使える診断テストを用いた研究によると、芸術家に向いている人は年収が低い傾向にあったという結果も出ています。

 

自分のキャラに合った仕事につけば年収も上がる「リアセック」テスト | パレオな男

 

無論全ての芸術家がそうではありませんが、基本的には低くなるという話で、それは同時に芸術家が持ちがちなこだわりという考えがビジネスにおいては弱いという根拠にもなり得るかと。(そもそもこだわりは芸術家的感性であるというのが主観ではありますけど)

 

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仕事にこだわりを持て、誇りを持て。っていうのは分かる部分もあるんですが、ほとんどの人には不要というかむしろ毒になり得る存在だと思うんですよね。

 

仕事のクオリティって

 

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みたいな感じに最初は一気に増えていくけど徐々に伸びが悪くなるものだと思っているので、こだわりをもたせて80%のモノを100%に限りなく近づけさせようとしたらあまりにも効率が悪いと思うわけです。

 

よっぽど誠実さにかける人間であれば30%のモノを提出することもあるでしょうから、そういう人にはこだわりを確保させようと言葉を投げかけるのも良いとは思うのですが、ほとんどはそれなりの完成度にして出すわけで、そっから更にクオリティ上げさせようとするのは無駄が多いでしょうよ。

 

この辺は結局完璧主義者は良くないっていう最近はよく聞く話に着地するのかも。