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苦味があるな?

ライトノベルから学ぶコピーライティング

コピーライティングというのは、言ってしまえば「いかに目を引く言葉を紡ぐか」って話なわけでして、その技術はマーケティングの世界だけでなく、小説や漫画、動画のサムネイルなんかにも活用されてます。

 

今回はライトノベルで、コピーライティングにおいての「目を引く見出しの基本形」ってのを見ていこうっていう記事です。

 

見出しに日付や年など時間を感じさせるものを入れる

 

例えばウェブだと【2019年版!】みたいなのが入っているタイトル見たことある人いるかと思うんですが、ああいうのですね。

 

これを創作の世界に転用した最たる例は『3月9日』や『桜』なんかでしょう。(音楽だけど)

 

ライトノベルだと『イリヤの空、UFOの夏』なんかもそうですね。

 

こんな感じに見出しに時間を感じさせるものを入れると、ズラッと並ぶ商品棚の中から消費者に見つけ出して貰える確率が上がるわけです。

 

エピソードを伝える見出し

 

これは割とゴシップ系の記事に使われる戦法でして、例えば『あの日の選択がまさかこんなことに繋がるなんて……』みたいなやつですね。

 

これはライトノベルの世界だと、文章タイトルとして転用されてます。

 

文章タイトルの例は出すまでもない気がしますけど、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』とか『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』とか、かなり多くのエピソードタイトルが存在しますね。

 

基本的にコピーライティングで重要なのは差別化だったりもするので、エピソードタイトルが増えまくっている現在だと、後発組がそれを真似するのは類似タイトルだらけになり、消費者の目に留まる確率が減るので愚策なように思います。

 

一般的なタイトルの中にエピソードタイトルが混ざるから目を引くわけで、全部エピソードタイトルではどれが選ばれるかの確率はより細かい要素に依存しちゃいますからね。

 

2ワード見出し

 

2つの言葉で構成された見出しのことですね。

 

例えば『なれる!SE』とか『はたらく魔王さま』とか『涼宮ハルヒの憂鬱』とか。

 

時間を入れるってとこでも触れた『イリヤの空、UFOの夏』は4ワードくさいですが、2ワードと言えなくもないので、前に上げた要素との相乗効果も相まってかなり目を引くタイトルであると言えますね。

 

ちなみに2ワード見出しは英語圏でFree Moneyとか、FreeだけじゃなくてMoney付けたほうがめっちゃ効果出るよねみたいなとこから来てるようです。なので日本語の場合は助詞が入るぐらいは致し方ないかと思われます

 

3ワード見出し

 

実は3ワード見出しってのもあります。

 

ぱっと例が出なかったのでランキングサイトで調べてみた所『盾の勇者の成り上がり』とか『異世界のんびり農家』とか当てはまるかなと思います。

 

基本的に言葉を多くすればするほど、読者に提供できる価値はより鮮明になるので強いですから、無理ない範囲であれば2ワードより3ワードのほうが強いでしょうね。

 

文頭に『この』を入れる

 

「この~を知ってますか?」みたいに”この”から始めるのは意外なほど強かったりします。

 

”この”から始まるライトノベルといえば『この素晴らしい世界に祝福を!』ですね。あの人気タイトルはコピーライティングの目線を持っても優秀な作品だったわけですな。

 

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ここで紹介したのは文章としての強い型です。

 

強い方を使っているタイトルなんて言うのは山ほどあるわけで、じゃあどこで差がついてくるのかと言うと、どんな言葉を使っているかだったりもします。

 

基本的に人間が興味を引くのは

 

  • ハッとするようなこと
  • ギョッとするようなこと
  • 価値を感じること
  • 何かの新情報

 

などなどなのですが、ライトノベルのタイトルという点で考えると、価値を感じることをベースにする必要があります(他は転用しにくい要素なため)

 

ラノベ読者が価値を感じることとはなにか、メイン層は今どんな作品を求めているのかっていうのを考えた上で、タイトルを作り出す必要があるってことですな。

 

その上で訴求力の強いキーワードを盛り込んだりしていけば、とにかくそのタイトルを見たら手に取りたくて仕方がない、みたいな言葉を紡げるわけです。

 

現代社会はIT化により、とにかく情報量が多いですし、これから先更に増えていくことが予想されます。となればやはり自分の作品をより多くの人に見てもらうためにもコピーライティングを学ぶのは必須だろうと思っちゃいますね。