INTP型のブログ

苦味があるな?

言葉を工夫し人を動かす、コピーライティングの基本

今度人に教えるのでまとめ。

 

コピーライティングは3つの要素からなる

 

・見出し(タイトル含む)

・文章

・ビジュアル

 

特に重要なのが見出しで広告効果の50~75%を担っているとされている。

 

見出しを書く上で重要な五要素

 

コピーライティングの神と呼ばれてるジョン・ケープルズ(ケープルズ賞なんてのがあるぐらい)が「この辺抑えたらいいよ」といってくれたやつ。

 

・得になる情報を盛り込む

・新情報

・好奇心を煽り、上2つと組み合わせる

・マイナス面を書かない(視点をプラスにする)

・簡単であると主張する(必ず根拠も盛り込む)

 

初回から5つ全部盛り込むのは難しいし、場合によっては新情報や好奇心煽り、簡単さをアピールするというのは出来なかったりするので、絶対取り入れるべきなのは得になる情報とマイナス面を書かないという点

 

優秀なマーケターなら気付くと思うけど得になる情報や新情報と行った視点は対象ユーザー(ペルソナ)に依存する

 

だからコピーライティングでは見出しが重要→見出しの必須要素を埋めるにはペルソナを考える必要があるという理論で、ペルソナについても理解しておく必要がでてくる。

 

ペルソナの考え方

 

基本的に属性は絞り込むべきである(優れたマーケターと言える秋元康氏も、とにかくターゲットユーザーを絞り込みまくる必要があると主張している)

 

例えば赤いボールペンを売るとする。

 

一般的な人であれば「赤いボールペンを欲しがる人」で広告を作る。その場合の見出しはせいぜい「スラスラ書ける赤いボールペン登場」とかだ。しかしこれでは属性が広すぎるため、競合が多い。言ってしまえばみんなスラスラ書けると主張しているから、消費者からすればそれである必要が無い

 

ペルソナについて理解が深い人ならここで「赤いボールペンを欲しがる人はどんな人か」を想像する。受験期の学生や学校の教師、塾講師なんかも当てはまるだろう。同時にどんな悩み(ニーズ)を持って赤いボールペンを探すのかも考慮する

 

そうしてペルソナを絞れたらそれぞれが全体市場規模に対してどれぐらいの規模か、同じ市場を狙っている競合はどれぐらいいるか、どれぐらい強いか。また最も重要な自社の赤いボールペンの性質を考慮してペルソナを想定する。考慮した結果は例えば「丸付けをし続けて手首がつらい学校教師」とかになるはずだ

 

ペルソナの重要性を理解できない人であれば市場規模を広く拾える「赤いボールペンを欲しがる人」の方が数の暴力で件数を増やしやすいのではと思われるかもしれないが、どのような絞り方にもよるが基本的に属性を絞ったほうが広告パフォーマンスは向上するため良い(なぜなら広告を出すにもコストが掛かり、閲覧数に対しての購入率は常に重要だからだ。そして何より悩みにマッチした商品であるほど顧客満足度は上がり、リピーターも増える。それは広告主としては一番嬉しい話なのだ)

 

普通に考えてあなたが教師だったとしたら「スラスラ書ける赤いボールペン」と「教師のために作り出した、ノンストレスな赤いボールペン」どちらに興味を惹かれるかは自明のはず。より自分のもつ属性と一致度が高いほど購入率(いわゆるCVR)は向上するのだ。

 

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ペルソナの話は一度ここで終了し、話を見出しに戻す。

 

ペルソナづくりはあくまでより逸脱な見出しを作るためであり、優れた見出しこそが広告パフォーマンスを左右する。なぜか? それはおそらくあなたが検索結果の記事のどれを読むかを、本屋でどの本を購入するか決めるときを思い出せばわかるはず。あなたはタイトルだけで数多あるコンテンツを片手で数えられるレベルへふるいにかけているはずだ

 

得になる情報を見出しに優れた形で盛り込む方法

 

ただ得になる情報と書くと「字がうまくなる方法」みたいなコピーを想像するかもしれない、間違いではないがそれでは訴求力が弱い

 

この問題を単純に訴求力の強い情報(例えば金や性に関わる話)を盛り込むことで解決するのも悪くないが、ここで教えたいのは「ベネフィットを明確にすべし」ということだ。

 

ベネフィットを明確にするというのは「字がうまくなる方法」であれば、字がうまくなることでペルソナはどんな体験をするのかという話である。

 

字がうまくなるということは、その人は字が下手ということだ。字が下手であれば文字を書く場面が嫌になる、なんなら恥ずかしい思いもするかもしれない。字がうまくなったらそんな悩みが解消される体験を得る、これがベネフィットだ。

 

つまり「字がうまくなる方法」をより優れたコピーにするのであれば「字が綺麗だねと言われるようになる方法」とかになるだろう。(より強いと思われるのは体験談化した「字きれいだね、人生で初めてそう言われました」とかかもしれないが、小技を入れまくると混乱しそうだよねとベターな案を書いた。のにこうやって追記した悪いところじゃん)

 

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他4つについても掘り下げようと思ったけど混乱招くだろうし、正直ベネフィットを明確にするってところができていればいいので終わり。

 

こっからはちょっと話それるけどアフィリエイトやりたいって人に教えるので、「ペルソナを下手に絞ると対象ユーザーが居なくなって検索流入がゼロになる」問題と、「コピーライティングを意識しすぎると、検索キーワードを意識したライティングができなくなる」問題をフォローしておく。

 

ペルソナを絞る時は想像ではなく市場と相談せよ

 

アフィリエイトHOWTOサイトなんかでも最近は「ペルソナを絞りましょう!」と書かれていたりするし、実際それは有効なのだけど素人にそれを教えると「空想上のペルソナ」を作り出したりするのがとても危険なのだ。

 

極端な例だが「音声入力デバイスを引きこもりに売ろうとしたりする」のだ。引きこもりであれば人と会話する機会が少ないので声はあまり出したくないだろうし、何より家族の目もある。PCの類を利用していそうではあるが、音声入力デバイスを欲しがるそうとは思えない

 

しかしこういった「空想上のペルソナ問題」の難しいところは決して対象ユーザーはゼロではないだろうということだ。音声入力デバイスを欲しがる市場割合的には少数だろうと属性を鑑みるに分かりそうなものだが、それでもゼロではない。ゼロではないからこそ完全否定できないし、一縷の望みをかけて挑戦し、そして大抵は失敗するのだ。

 

だから常に我々は実際のデータを元にペルソナを絞り込む必要がある。

 

基本的にこういった市場データはマーケターにとっての宝であるから、具体的なデータは出てこないし、これを書いている俺も出したくはない。だから常に情報弱者に当たる初心者は経験不足も相まってペルソナ想定に苦労するのだが、ありがたいことに一応当たりをつけられるツールがある。検索ボリュームを調べられるツールだ

 

https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/

 

アドワーズかAhrefsがポピュラーだと思うが、どちらも現在は金を入れないとほぼ使えない。ので上記無料ツールを使うと良い、精度が微妙な部分もあったりするが、大体合ってるし、需要規模がどれぐらいか推測するには十分だ。

 

ちなみにこれは例だが、MBTI:14,800。MBTI 診断:5400。だから診断希望のユーザーは全体の半分以下というわけではない。なぜならMBTI単一で調べる診断希望者も多いからだ

 

具体的な推測方法はMBTI診断:5400、MBTI キャラ:1600、MBTI 相性:1000といったサジェストのボリューム数を比較して、そこから推測していくことになる。MBTIで調べる層は診断希望のユーザーが多く、他にはキャラクター性格診断や相性診断があるというのがわかる感じだ

 

難しいのは検索意図が同じ別キーワードがあるという点だ、MBTI診断:5400とMBTI テスト:1000は同ニーズだが、別ワードである。こういったものも加味して推測を立てていかないと、合算したら意外と規模の大きい属性であったというパターンも有るため注意したほうが良い。

 

ここで言いたいのはサジェストを利用して上位概念に対しての割合を見ていくという話だ。だからMBTI診断のサイトを作ると仮定した時、その段階ではライバルが強いというのであれば、更にMBTI診断のサジェストを調べ属性を絞り込んでいく必要がある。

 

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残念なお知らせだが上記の絞り込み方は誰もがやっている。だから検索キーワードベースでやるのは限界があったりする。

 

優秀な属性の絞り方である男性向け女性向けの判断も検索キーワードからでは難しいし、年齢層もわからない。

 

ただそれは初心者の場合であり、知見や様々な手法を知っている優れたマーケターであれば、どういった属性が多く、どこに向けて絞り込むとより多く、より強く戦えるかがわかってしまったりする。例えばMBTI診断であれば占いと類似性があり、占いは女性が好むコンテンツだ。だから女性の方が診断希望者は多いと推測できたりするし、SNSでMBTIについて投稿しているユーザーの性別割合を調べて知ることも出来たりする。

 

職業や現在の状況(不幸か幸か)、何を求めてMBTI診断にたどり着いたのか。属性の絞り方は無限にあり、だからこそ空想上のペルソナを生み出しやすい。更にいえば上級者と初心者でなぜ差がつくのかの話でもある

 

ペルソナ想定は基本であり上級者向けのテクニックでもあるのだ。

 

※結論は見出しの通り市場と相談しろであり、具体的には検索ボリュームを調べろだ。そうすれば需要ゼロにコンテンツを提供することが減り、徒労なくなる→まあ、サイト構成によっては記事単体では需要ゼロっぽいところも拾う必要が出たりするんだけど。とりあえずサイトレベルでは需要ゼロのところに投げるのはビジネスとしてやるなら労力に対してのリターンが少なくなりがちだから止めたほうがいいよ

 

(見返したらこっから敬語になってたけど直すの面倒くさいからそのままにするよ)

 

コピーライティングよりSEO意識するのが前提よ

 

有名キーワードだから晒すけど、”Hulu 評判”っていう非常にHuluを宣伝するには優れたキーワードがあるんですよ。

 

Huluの評判を知りたいというユーザーは「Huluって使う価値あるのか知りたい」という意図を持って調べているのが分かります。またHuluユーザーの多くは海外ドラマを目的としていることが多かったり、テレビCMで放送される機会が多いことから家族での共有を前提としていることが多かったりもします。

 

それらを踏まえて得になる情報を盛り込んだコピーを書くなら「お家で映画が見放題!家族みんなの笑顔が増えるサービスです」みたいに書いたりしたいところですが、SEOライティングの絶対条件として狙ったキーワードをタイトルに入れろというものがあります。(検索エンジンはどこまでいってもキーワードを盛り込まなければHuluの事が書いてあってもヒットしない、しにくい)

 

だから”Hulu 評判”を入れなければならないのですが、そうするとうまいコピーが書きにくいわけです。

 

これについては小手先の技を使ってフォローしていくのが強いのですが、もう書くの面倒くさくなってきたのでこの辺にします。下の記事とか読むとちょっとはわかるかもです

 

https://intptan.hatenablog.com/entry/2019/04/09/120019