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苦味があるな?

問いかける文章の凄さ

文章のテクニックは色々ありますけど、共通して言えるのは心を動かすって部分です。

 

感動という言葉はそのまま感情が動いているということで、感情が動くというのは人にとって大きく印象に残る出来事になります。

 

感情が動けば印象に残る、ということは良くも悪くもそれについて語りたくなるものです。凄まじい体験というのは善悪問わず共有したくなるものですから。

 

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心を動かすというのは広告の世界においても重要なことです。

 

人間は理性的であるほど合理的な選択をしようとします。合理的、というのはリスクを想像するということでもあります。

 

損をするかもしれない、失敗するかもしれない。ネガティブな情報に目を向けて、その上でリターンにも目を向けられる思考の持ち主であれば良いのですが、ほとんどの人はネガティブな情報を頭に思い浮かべた時点で行動をやめようとします。

 

だからこそモノを売る、なにか行動を起こしてもらうと思ったら衝動的、つまりは反理性的であってほしいわけです。

 

理性的ではないというのは感情的であるということで、感情的にさせるには感情を認識させるのが一番。ここで心を動かす必要性ってのが見えてくるわけですね。

 

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心を動かす文章のテクニックというのは沢山ありますが、そのうちの一つが問いかけるというものです。

 

文章というのは一方通行であるというのが普通の認識です、だからこそ問いかけられると意表を突かれて、感情が動いてしまう。だから問いかけるというのは心を動かすテクニックとして使われているわけですね。

 

例えばですけど

 

 

 

せっかく書いた文章なのにスクロールするの早いですね、あなた。

 

 

 

なんて急に書かれるとドキッとしちゃうものなんですよ。え? そうでもなかった?

 

ならゲームなんかで次元の壁を超えてくる演出なんかされるとビックリしません? 小説なんかでもいいですよ、作中の人物が本を読んでいるあなたに対して問いかけてくる。これはどうしても意表を突かれる演出ですから、心が動いてしまうものです。(類似作品を見まくっていると慣れてなんとも思わなくなるかもですが)

 

今回僕がやったみたいに過剰な演出をすべきとは思いませんが、文中に”あなた”というワードを盛り込むだけで読者の意識を変えられたりしますから、面白いよねって話でした。