こちらもクリエイティビティに関する論文(R)でして、「創造性が高い人は本当に気分屋なのか?」って問題を調べてくれております。俗にクリエイティブな人はすぐに落ち込んだり、逆に急にテンションが上がるようなイメージがありますが、これは正しいのか、と。
研究チームは先行研究から36件を選んでメタ分析を実行。創造性とメンタルの関係性をチェックしたところ、
- 創造性が高い人ほどメンタルを病む傾向があった!
って相関が確認されたんですよ。どうも良い文章や斬新な絵画を作る人ほど鬱や不安障害に襲われやすいらしいんですな。全体的な相関は中から大ぐらいなんで、これはわりと間違いなさそうであります。
有料記事の内容を一部だすのどうかという気もするけど、引用の範囲内だからセーフ。
ここでいう創造性っていうのはアイデア力、いわゆる拡散的思考ってやつでMBTIでいうとNeの領分のことすな。
どうしてメンタルを病みやすいかっていうのの機序は明確にできてないみたいなんですけど、個人的には発想力が豊か過ぎる分ネガティブになりやすいとか。単純に脳を使うほど脳は疲れるわけで、疲弊したらそれだけ気分も落ち込むっていう理由だったりするのかもと思ったり。
なんにせよ「自分は想像力が豊かだ!」と思う人はメンタルを健全に保つってのをしっかりやってかないと、他人に迷惑をかけることも増えるだろうし、単純に人生も楽しくならんよねと思います。
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この研究でわかってるのは「創造性が高いと心を病む」って話なんで、必ずしもクリエイティブな行為をしたら病むって話じゃないんでしょうが、経験則的には創造力を必要とする仕事をしている人ほど心を病みがちな気がするんですよね。
あれは単純にそれを仕事にできる人は創造性が高いという話なのか、それとも仕事を通して能力が鍛えられて心が病んでいくということなのか……。ここの関係性知りたいっすなー。
※なお心を病むと創造性が高まるということではないです。