総合的にみて口が悪い人は凄い人。 pic.twitter.com/aYiCd0HRfo
— イエス・キリストbot (@yeskiri) 2019年6月28日
正直実際の映像見てないからはっきりとしたこと言えないんだけど、ここで言っているのはおそらく
- IQ + 協調性=ブラックジョーク的に仲良くする
ってことだと思うんすね。
で、実際ブラックジョークを言う人(というか好きな人)はIQが高い傾向にあるみたいな話があったりするんで、IQが高いというのはわかるし。
そして協調性が高いと人から好かれやすいっていうのも間違いなくあります。
ただ、だからといってブラックジョークを駆使して仲良く出来ると言う話は無いんですわ。
ユーモアには4種類のパターンがあると言われてまして、以下のような感じです。
-
- 親和的ユーモア:周囲との共感を上げて、他者との結びつきを強めるために使われる笑い。「あるあるネタ」とかが典型例かも。誰も傷つけないことが重要なので、たとえば「顔芸」や「ダジャレ」なんかもこの範疇。
- 自己高揚的ユーモア:ストレスフルな状況を笑い飛ばしたり、何気ない日常におもしろポイントを見出すような笑い。自分の失敗を笑い飛ばしたり、嫌な作業をゲーム形式にしてみたりとか、そういうことっすね。最近の映画だと「オデッセイ」の主人公とか、自己高揚的ユーモアの固まりでしたな。
- 自己卑下的ユーモア:いわゆる「自虐ネタ」的な笑い。マルクス兄弟の「私に入会を勧めるようなクラブには入りたくない」みたいなやつが典型例でしょうか。自らを笑い物にする点では「自己高揚的ユーモア」と近いんだけど、こっちは他人の承認を得るために自分を下にさげちゃうとこが大きな違い。
攻撃的ユーモア:ビッグファイブの神経症傾向がかなり高め。いっぽうで調和性と誠実性がかなり低く、不安を隠すために攻撃的な冗談に走る傾向がみてとれる。
で、俺にはどうにもブラックジョークで仲良く出来るは嘘にしか見えんのですよね。
(神経症傾向が高いってのは平たく言えばメンヘラってこと→詳細にいうと不安傾向が強く裏切られないように束縛したり、批判されないよう最初に批判したりする)
仮に高IQと協調性のどっちもを持てたら奇跡的に誰も傷つけず攻撃的ユーモアを提供できるのかもしれないけど、そもそもそのパターンはお互いの性質的にまずあり得なさそうというのも一つの理由(高IQで協調性高のパターンはほぼほぼありえない、なぜなら開放性(IQと相関あり)と協調性は相反する傾向にあるから)
---
それに受動ストレスっていう話もある。
人間はネガティブな感情にさらされると脳の海馬の活動が低下したり、コルチゾール(ストレスホルモン)のレベルが上ったりするなんてことが言われているわけで
どう考えても悪口なんて受動ストレスを発生させるわけだから基本的には嫌われるのが落ちではとしか思えん。
---
まあクリティカルに否定する材料はないのであれですが、そもそも画像だと悪口=ブラックジョークみたいに紐付いてっちゃるのも良くない
悪口は「バカ」だの「アホ」だのみたいなやつだけど、ブラックジョークは「君の母親は栄養に関しての理解が足らなかったらしい」的な。かなーり遠回しに皮肉ったり、「もし僕が君だったら舌を噛み切って死んでるね」みたいに生死やら差別やら倫理的なタブー案件を盛り込んだりするようなやつで、それなりに頭回らないと出てこんわけですよ。
しかしただ悪口をいうだけだったらいくらでも言えちゃうから、あの画像を見たら「俺(私)は悪口を言ってもいいんだ!」と勘違いさせてコミュ障増やすだけではという。(そもそもブラックジョークで仲良く出来るなんてのは嘘だと思うし)
変な人が増えんといいすねほんと
(^o^)「ホンマでっかにまじれすれすか」