INTP型のブログ

苦味があるな?

なぜMBTIは使えないと言われるのか?

MBTIに限らず性格テストは自分の性格や他人の性格を類型に当てはめることで

 

  • 相性
  • 適職
  • 進路

 

など、人生を送っていく上で適切な選択をするための補助ツールとして使いたいというのが主なニーズです。(他にもなんとなく自分の性格を言語化してもらうことで、分かってくれている感覚を味わうというのもメインニーズだが除外)

 

相性や適職を考える上で、結果は不変でなければならない

 

例えばですが「あなたはINTPであるためアイデアを練る仕事が向いています」、「INTPのあなたはESFJとの相性がバッチリです」(これはソシオの話だけど一例として)など、こうした情報を参考に人生を立ち回ろうと考えたとします。

 

ここで考えてほしいのが仮にINTPと診断されていたあなたが、1週間後INFPと診断されてしまった場合です。

 

一要素が変わっただけでも向いている人や職業、進路先などが変わってしまうのがMBTI。16personalitiesあたりの解説を読めばわかりますが、客観的視点を持って読み解くと内容はそれなりに違います。

 

もしも診断結果が変わってしまったらINTP向けの生き方をしていた状態から、INFP向けの生き方に変更するはめになるわけですが、そんなコロコロ変えられるものでもありません。

 

1年後に変わっているならまだいいですが、超短期的に変化するようなら正直言って使い物にならないと言わざるを得ないわけです。

 

およそ半分の被験者は5週間後に別のパーソナリティになっていた

 

https://www.researchgate.net/publication/232494957_Cautionary_comments_regarding_the_Myers-Briggs_Type_Indicator

 

こちら2000年代に行われた複数の実験によれば、MBTIの診断を受けた被験者のうちおよそ半分は5週間後に別のパーソナリティに分類されました。

 

これだけの短期間で別の性格タイプに変化するのであれば、人生の選択を改善するには弱いものであることが、ここまでの話から分かってもらえるかと思います。

 

これこそが長年MBTIが批判にさらされている原因であり、科学的根拠の乏しい診断であると言われている理由です。

 

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MBTIにこういう背景があるってのを理解した上で楽しんでいくのはいいじゃねとは思います(人の性格を分類したい時の参考にするとか)。用法用量を守って楽しんでいきていこう


ついでに書いておくとMBTIに限らずほとんどの性格診断は同じ問題を抱えているから、なんとなくわかってもらえたっていう感覚を抱ける以上のメリットは大体ないんよね。だから適職、相性、進路に使うのはやめといた方が良さげ。