よくサイト制作をしていると「やってみたい!」と言われることがあるんですが、じゃあやればいいじゃんと返すと大抵「でも自信がない」と。
自信がないのは
- できる能力がない気がする
- はじめてのことだから不安
- 失敗してしまいそうで嫌だ
など。
世の中に出せば当然評価がついてくるわけで、その良し悪しに対しての不安がつきまとって「自信がない」と言う拒否反応雨を示すわけです。
---
ここで思い出したいのがパイロットの学習曲線というやつ。ダニングクルーガー効果的なやつですね。
「パイロットの学習曲線」ですって。横軸に賢さ、縦軸に自信。150時間ぐらいのところに「何にもわかってないのに自信だけは満々」っていうピークがあって、間一髪で惨事を免れた分を差し引いた実効学習度の谷がある。 https://t.co/fyMU0sfGRm
— 岡部いさく (@Mossie633) 2016年11月30日
簡単に言うと始めたてのほうが自信に満ち溢れているんだけど、経験を重ねるごとに「あれ、意外と俺できてないのでは?」となり自信を失っていく(というか正当な位置に近づく)というやつです。
最初に書いたとおりなにか物事を始めるときって自信が割と必要みたいなので、パイロットの学習曲線的に言えば何かを始めるのはむしろやりたての頃のほうがいいんですよね。
それなりに能力身につけてから始めようとか思うとじわじわと自信がなくなってきていつまで経っても被評価者の立場に立てず、自分よりも下の能力で褒めてもらっている同ジャンルの人間へ嫉妬心を抱いて酷評するだけの人間になったりするわけですわ。
無論パイロットのようにワンミスが命に直結するような仕事では避けてほしいものですが、ウェブサイトを作って利用してもらうとか、動画をアップしてグッド・バッドボタンを押される立場になるとか、そういうのに挑戦するのなら早いほうが良いのではと思うわけです。死ぬわけじゃないしな。
---
とはいえ知的謙遜(自分の知識レベルがどの程度か正確に判断する能力)の高さは『意見が違う人からも学ぶことができる』や『長期的にみると知的発達のスピードが速い』ことと相関があったらしいんで、パイロットの学習曲線に騙されない力も大事なんですけどね。
理想形は
- 自分は凄いできているという過度な自信
- プライドによって発生する他者からの学習拒否や慢心の回避
この矛盾した両方の精神を同居させられるのが一番良さそうに見えますな。