と勝手に僕が呼んでいるだけですが、消費者に対して過剰なまでのリスクを取ることでより確実に商品を売るというテクニックがあります。
例えばラーメン屋が「うちのラーメンは世界一美味しいですよ!」というだけであれば、ただのビッグマウスですがここに
- 「うちのラーメンは世界一美味しいですよ!もし満足行かなければ料金はもちろん要りませんし、お詫びに1万円を差し上げます!」
「おいおいそんなこと言って、変な奴らに大損させられても知らんぞ」とか心配されるレベルのリスクを顧客に対して取ると、
- そこまでの自信があるんだったらひとくち食べてみたいな
と思った消費者が続々とやってくるというテクニックです。
要は『ビッグマウス + ハイリスク』でウハウハって技ですね。この技を紹介しているシュガーマンのマーケティング30の法則によれば、通常のコピーに比べ反応率が2倍になったとか書かれています。
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これを使う側としての懸念は
- 顧客の想定ラインを上回るクオリティじゃないかもしれない
- 悪徳な人間に大損させられるかもしれない
みたいなのがあると思います。
一般的に保証期間を長く取るほど返品率は下がる(返品を後回しにしてしまうため)のですが、今回のようなケースの場合はそれを狙うことも難しいです。
しかし人間には罪悪感というものがあり、周りが何も言わずにお金を支払う中、自分だけが金銭を要求するというのは抵抗感が生まれます。
罪悪感を感じないと言われるサイコパスの出現率は1/25とも言われていますし、サイコパスの割合の多い職業は金持ちが多いともいわれますから、わざわざ返金を要求する可能性は想定より低いと考えられます。
そのため意外と思っているよりは顧客に対してハイリスクを背負うことは、そこまで大きな問題にならないことのほうが多いです。
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それでも心配な場合は、人間心理を活用します。
保証期間を長く取るほど返品率が下がる現象を利用し、2年間など長めにとったり、なんなら(会社がなくなるまでは)無期限とかにしたり。
ラーメン屋のケースで言えば、「返金希望の場合は一応参考までにこちらの書類を記入していただく必要があるんですよ」と後出しでクソ面倒くさい誓約書やらレビューを書かせるなど。
顧客の面倒くさいという意識を刺激させまくれば、更に想定したリスクを下回るかと思います。