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苦味があるな?

ゲームの実績システムから学ぶ、コレクター訴求

最近のゲーム、特にPCゲームには大抵の場合実績と呼ばれるシステムが実装されています。

 

例えばアクションゲームで完璧なパフォーマンスを見せたときに与えられたり、ノベルゲームの第一章をプレイしきったことで与えられたり……。

 

こうした実績を集めたがる人向けに、ひたすら実績が解除されるだけのゲームなんて言うものも出ていたりもします。

 

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現実の世界ではこうしたコレクター訴求を利用したやり口で成功していたのが、デアゴスティーニでしょう。

 

雑誌を購入すると組み立てパーツの一つが手に入り、完成させるためにはすべての雑誌を買わなければいけなくなります。

 

いってしまうと、コレクター訴求とは多くの人間が持つ完璧主義的要素を刺激するビジネスだと言えるわけです。

 

一度掃除を始めたら気になっていた所を全て片付けたくなってしまう。そんな誰もが抱えがちな完璧主義の延長線上にコレクター精神というのは佇んでいます。

 

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実際にどんなやり口が存在するのか見ていくと

 

  • 12個の穴が空いたチェストを配る。そこには誕生石それぞれに適した穴が用意されており、すべて集めるときれいな宝石箱になる
  • 退店時にポイントカードを配り、一つだけ判子を押して渡す

 

みたいな。

 

ポイントとなるのは、完成形を視覚的に認識させつつ、少しだけ完成度が進んだ状態で相手に与えるということです。

 

そうすることで相手は完成させたい欲求に駆られ、いつの間にやら収集家のごとくそれを集めるために東奔西走するはめになります。

 

作りかけのジグソーパズルを見たら、なんだか気持ちが悪くて完成させたくなる。

 

そういう精神を利用するわけですね。