>薬剤師が薬の有無を聞き、患者の家を調べるなんて100%あり得ません(大学病院医師)
— Fizz-DI@比較と使い分け (@Fizz_DI) July 29, 2020
・・・あるんだが(´・ω・`)
・・・山のように残薬が出てくることもあるんだが(´・ω・`)https://t.co/vc1F9nDrPz
これを見まして、フィクション作品には許される嘘と許されない嘘があるよなーと思って話です。
例えばですが、戦車アニメのガールズ&パンツァーは「特殊カーボン製だから実弾があたっても大丈夫!」と言って、死傷者ゼロですが現実的に考えたらそんなわけないですし、死傷者にキャラの顔を見せるためにめっちゃ戦車から身体出しながら打ち合いしてますが事故るからやめろって感じですし。でもそこを指して「実際の戦車事情と噛み合ってない、誤った歴史を教えることになる」なんて指摘は無いわけです。
他にもバキシリーズはそれっぽい内容のものを出していますが、現実的に考えたらプロの格闘家はそんなことせんわみたいな話もよくあります。例えば冒頭の炭酸抜きコーラとか、やりますねとは間違いなくならんわ。でもそれを指摘するのは野暮という認識が読者にはあるように見えます。
ですが上記ツイートにあるニュースのように「あれはおかしい」と指摘されることも多いです。例えば弓道の弓の持ち方が変だとか、半沢直樹は現実的じゃないとか。
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この許される嘘と許されない嘘を分けるのはおそらく「嘘とほとんどの人が気づく嘘」と「嘘とほとんどの人が気づかなそうな嘘」なのかなと思います。
上記ツイートのニュースを詳しくみると、医師が指摘しているようで。内容的に医療関係にない人が気づけるものではなさそうなので「嘘とほとんどの人が気づかなそうな嘘」になるため批判したくなったのかなと。
逆にバキやガルパンはその筋に詳しい人でなくとも、作中に出てくる物語運用において都合のいい描写は「嘘とほとんどの人が気づく嘘」ですんで許されてるんじゃないかなと思うわけです。
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個人的にはフィクション作品に妙にウソっぽいだとか、リアリティがなさすぎるとか。そういう批判が付く場合って、単純にその作品が気に食わないとか制作に関わってる人間に嫌いなやつがいるとか。そういうのが最初に来て、そこから正当性がありそうに見える「リアリティがない」って批判が入ってくるのかなーと思ったりしてます。
消費者の「こういう事ができたら嬉しい」みたいなポジティブな修正依頼。例えばウェブサイトで目的のページが見つけにくいので検索用のページを作って欲しい、みたいなのは受け入れると使えること多いのですが。
逆に「こういう点をなくしたらもっと良くなる」みたいなネガティブな修正依頼は、真に受けるとどんどん魅力を失っていくだけなので、あんまり真に受けないほうが良いよなーと経験上思っています。
厳密に言うとポジ・ネガというよりは対立する要求、例えば「髭が生えててキモい、剃れ」と「ヒゲがかっこよくて応援してたのに…」みたいになりそうなやつは消費者の意見聞かないほうが大抵いいですね。今回の話でいうとリアリティはないかもしれないけど、そのシーンが一般人にとっては面白い部分かもしれないので残したほうが良さそうだよなーとか思ったり。
余談ですが女医の知り合いが昔「聴診器って我々医師にとってはとても汚いものなんですが、あれを使って女性向けアニメで額に聴診器を付けて『君の心の声聞こえたよ』みたいにするシーンが有って鳥肌が立ちました」みたいに話してたんですが、これも当時(アニメ化するほどなんだから、そのシーンが応援してる人にとっては魅力的なとこなんじゃねーかなあ)と思って聞いていたのを思い出しました。