INTP型のブログ

苦味があるな?

収益報告はするべき?しないべき?

「ブロガーのメインコンテンツは収益報告」なんて揶揄を見たことあるんですが、どれぐらい稼いでいるのかってやっぱりキャッチーなコンテンツなんですよね。

 

金に関するコンテンツって数字でやすいんでやったほうが良いのかなと思いつつ、同時になんかやらしいというか、昔から収入を人様に言うなんてあんまりするもんでもないイメージがあるというか、慎ましさの対極って感じがして微妙に見えるんですよ。

 

で、まあどっちがいいのか検討してみたんですが、結論から言えば

 

  • ブランドイメージで言えばやらないほうがいい
  • マーケティング目線で言えばやったほうがいい

 

になるかなと思います。

 

人間は基本的に嫌儲

 

なぜ人は「金儲け」を嫌うのか?の心理学 | パレオな男

 

  • 「儲かってる」ってイメージが強い企業ほど、「悪いことをしているのだ」と思われやすい

 

という話が上がっていたり、

 

 

  1. この企業は”営利目的”でコーヒーの販売をしています
  2. この企業は”非営利目的”でコーヒーの販売をしています

 

どちらのグループもまったく同じ企業の説明を読んだんだけど、活動の目的が「営利」か「非営利」かだけが違ってたわけですな。

 

 

その結果も予想どおりで、

 

  • 営利目的と知らされた場合は、社会的に害悪でメリットがないと思われやすかった

 

なんて話もあったりします。

 

またある調査によれば

 

  1. 「少しの時間を使って、レモネードをお楽しみください」
  2. 「少しのお金を使って、レモネードをお楽しみください」
  3. レモネードの売価は1~3ドルで好きな料金でいいとした

 

公園で自家製レモネードを販売する際、看板を始め1を、10分後2に変え売上を調査しました。(また同時にもう一枚用意し、「レモネードをお楽しみください」とだけ書いた)

 

このとき、払った金額はそれぞれ

 

  1. 平均2.5ドル
  2. 平均1.38ドル

 

という形になりました。また単刀直入に「レモネードをお楽しみください」とだけ書いた場合も少しの時間を使って~と同程度の売上を出していたとのことです。

 

---

 

これらいくつかの調査から、人は基本的に嫌儲。誰かが儲けようとする行動に悪感情を抱きやすいと言えます。これについて「社会的動物であるため、一人勝ちを許さない性質がある」みたいな話があったりして、日本など島国は殊更このような傾向が強いような気がします。(災害頻度が多く、より高い協力姿勢を求められる風土なため)

 

これを踏まえると収益報告は悪手に見えます。

 

なぜならBtoBで、広告主にだけ実績を公開しているわけではなく、BtoC。つまり収益の元となるユーザーに対してお金の話を見せているためです。

 

まあただ、収益が極めて低い(例えば時給換算100円ぐらいで、アルバイトしたほうがいいっすね笑)場合は、逆に貧困アピールとなり悪感情に繋げず、お金に関するコンテンツとしてマーケティングのいい面を取れるかもしれません。

 

最近、ニコニコを見ていて、まさにその流れがあったように見えたのがこちらの動画です。

 

風俗嬢が一か月毎日給料公開.mp1 - ニコニコ動画

 

  • お金に関するコンテンツ
  • 性的な要素がありそうなタイトル
  • ニコニコで人気の高い淫夢要素

 

と、人気出そうな要素だらけ。内容もあまり稼げていない様子が多く流れるため、稼げた日はファンも喜ぶ形が作れていて非常に良い構成だなと思いました。(全部見たわけじゃないので、おおよその感想ですが)

 

---

 

マーケティングで強い根拠を示せと言われると、特に今まで収益報告でアクセス取りに行くムーブをしたことがないのでわからんのですが、まあ世間一般的にもマーケティング論的にも、お金に関するコンテンツの訴求力が高いのは自明かと思うので、収益報告が露出経路さえ確保できれば一定のアクセスが取れるだろうことは間違いないんじゃないでしょうか。

 

ただ同時に、月100万稼げました!みたいな。一般人からすると大きめの額を手に入れたと主張するのは、ファンに対しての悪感情を抱くことになるので、見せるのだとしたら場所は切り分けたほうが良いかもとは思います。

 

露骨な訴求はやめたほうがいいよ

 

この話の流れで、よく「○○出しました!買ってね!」みたいなマーケをする人見かけるのですが、これは今までの調査的に『金銭の要求に見えてしまう』ので止めたほうが良いです。

 

これのトラップなところは『大抵やらないよりやったほうが数字が出てしまう点』です。

 

レモネードの話で言えば「少しのお金を使って~」という看板を出したグループと、看板を出さなかったグループで比較するようなもので、そりゃあ前者のほうが顧客数は増えます。知らないものは購入しようがないんですから。情報社会の現代ならなおさらアピールの有無は大きな差です。

 

レモネードの話を活かすのであれば「〇〇を出しました、よかったら△△してみてください」(△には適切な動詞を入れる)という形が、雛形としては良いように思います。

 

他にも訴求文に盛り込んだほうが良い要素は色々ありますが、長くすればするほど

 

  1. 完読率に対して販売率は伸びる
  2. あまりに長いとそもそもスルーされる(ので画像要素を盛り込む)

 

など、色々弊害も出るので、どんなユーザーに対して投げるかで最適なものを入れる必要がでてきます。なんで、とりあえずの訴求分としては「〇〇を出しました、よかったら△△してみてください」が一番汎用性あっていいかなと思います。(最強と呼ばれるBYAFも入れたし)

 

話横道にそれましたが、要は

 

  • いかにして「俺はお金が欲しいわけではなく、別の目的があってこの活動をしているんだ」

 

と、見せるかが大事って話ですね。

 

これ色んな場面で言えて、例えば僕は「仕事でやってるんで」みたいな言い方嫌いなんですよ、「好きでやってるんで」のほうが印象いいのにって思うんで。そりゃ十人十色なんで好き嫌い分かれるのは当然なんですけど、今世に出てる情報的には後者のほうが得じゃんって思うわけですよ。(A/Bテストしたら正否わかるかもだけど、そもそも「仕事でやってるんで」勢もそんな調査してないでしょと思うわけで)

 

面接でバカ正直に「金払いが良さそうだから御社を受けました」なんて言うやつがいないように、「仕事でやってるんで」って、読み解いたら「金もらえるからやってるだけなんで」ってことだし、もう少しいい方あったのではと思うところなわけです。

 

---

 

嫌儲バイアス自体はゴミなので個人最適化としては捨てたほうがいいですよ。

 

こういう切り分けはとても大事で

 

  1. 世の中の多くの人間は嫌儲をこじらせてるので、それに強い戦略を取る
  2. 世の中が嫌儲傾向にあっても、嫌儲自体は損な考え方なので自分は辞める

 

みたいな。

 

群衆としてみたときの人間の性質って恐ろしいほどに統計データに忠実なんですよね。

 

これは自然災害みたいなもので、人類が力を合わせて全力で立ち向かえばなんとか出来たりするのかもしれないけど、異常な労力がかかるし、そもそも「嫌儲をやめる」なんて明らかに馬鹿馬鹿しい話を一致団結して解消しようと世の中が動くわけないわけで。となったら群衆としての嫌儲性は動かんわけです。

 

しかし個人は所詮人間に備わったちょっとした思考の癖でしか無いんで、変えようと思えば変えられると思うわけで。

 

……何が言いたいかわからんくなってきたんで終わります。

 

いやこれは愚痴なんですけど、ここさいきんずっと体調不良で、特に頭痛がひどいんですよ。だからか知らないけど考えてることが3秒後には消し飛んでいるというか、認知機能がボロカスというか。

 

ただそんな中でも暇だからブログでも書くかーという気持ちもあり、こんな駄文が生まれたわけですよ。推敲せずにあげるんでここまで読んだお主は凄い!