「なにスピリチュアルっぽいこと言ってんだ?」
と思うかもしれんですが、言葉遣いに性格って結構左右されるんですよ。
これはなんでかというと、まず第一段階として周りの反応って部分があります。
とある魔術の禁書目録っていう、ライトノベル界で相当のヒット作があるんですけど、あれってキャラクターの性格付けに語尾を多用してるんですよね。
例えば荒っぽいキャラクターに「~じゃん」って語尾がついてたり、無機質なキャラクターに「~だと○○は思います」と○○に名前を入れる語尾を付けてたり、色々付けているんですが、これって言葉遣いで周りの印象は変わるってことだと思うんですよ。
だからこそ売れっ子作家の立ち位置にいるクリエイターがテキストしか(ほぼ)存在しない媒体で、どうやったら読者の中でより鮮明なイメージが湧くかと考えた時、語尾による性格付けが有効なのではないかと思い至ってるわけで、それってやっぱ言葉遣いと人間の印象っていうのは影響するって話だと思うわけです。
最近ウマ娘ってアプリゲームがリリースされたんですけど、その中に登場するゴールドシップ(ゴルシ)というキャラは、お嬢様のような風貌から乱暴な言葉づかいが発せられます。
この場合ゴルシというキャラクターに抱く性格はお嬢様なのか、それとも乱暴者なのか。おそらくこれは主題になるのは乱暴者で、遊ぶ側はこう思うはずです。「いいとこで生まれてて、お転婆に育ったんだろうなぁ」と。
つまり、ここまでの話で言いたいことは、少なくとも第三者視点から見て『言葉遣い ≒ 性格』の図が成り立っているということです。
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次に考えるべきは当人の性格です。
乱暴な言葉づかいを始めた背景にはもしかしたら弱く見られないためなんてことがあるかもしれません。
つまり実際の性格は弱気なのだけど、言葉遣いは強気なんてケースが有るわけです。
ここで考えるのは周りの扱いは当人の性格を変えるということ。
VRChatにハマっている人たちの話でよくあがるのが、『女の子アバターを使って女の子扱いを受けるとどんどん性格が女の子っぽくなっていく』という話です。
この女の子っぽいが何を示すのかは知らんですが、少なくとも男っぽいないし女の子っぽくない性格の持ち主が、周りの扱いによって女の子っぽい性格に変化したという話じゃないですか。
それってつまり『周りの扱いで当人の性格は変化する』ってことだと思うんですよ。
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まとめるとこうです。
- 言葉遣いで周りはある程度性格のイメージを作る
- 周りはその性格に合わせて扱いを変える
- 当人は周りの扱いによって性格が変わる(可能性がある)
このため『性格は言葉に結構宿る』、そう言えると思います。
蛇足
この話を考えだしたきっかけは、あるゲームをやっていた時、2重人格的なキャラクターがいきなり口調変わって「うわぁこわいぃ」ってなってたんですけど、中盤で主人公がそれを演技だと見抜くみたいなのがあって、「ワシって本質なんて全然分かってないんやなぁ…」としみじみ思ったからです。おわり。