結論
- わからん
- 強いて言うならKDPセレクトで498円が強そう
実データを元に概算を出してみる
KDPセレクトにする上で悩みのタネとなるのは「どれぐらいのユーザーがKindle Unlimitedで読むのか」です。元々買わないユーザーがKindle Unlimitedを利用して読んでくれるなら最高ですが、買う予定のユーザーがKindle Unlimitedを使って読んできたら最悪です。
そこでこちらの記事を参考にしてみます。
【収益公開:2019年7月】同人活動の収益・売り上げサイト別【月48万】 | 【体育会系絵描き】たろバウム
【収益公開:2019年8月】同人活動の収益・売り上げサイト別【月56万】 | 【体育会系絵描き】たろバウム
それぞれKindleの売上を公開してくれているので、参考にさせていただきます。
まず手元のページ数を確認してみたところ、該当書籍は105ページありました。
その上で売上を見てみますと、
【7月】
販売印税(257部)=82497円
kindle unlimited 既読数(KENP数)=65378ページ×0.5=32500円
【8月】
(概算)
販売印税(312部)=109,461円
kindle unlimited 既読数(KENP数)=63,974ページ×0.5=31987円
となっています。
かなり読みやすい構成になっているので、完読率が80%あるとして、1ユーザー当たり84ページ。
- 7月:65378/84 = 778ユーザー
- 8月:63974/84 = 761ユーザー
となります。
問題となるのはこのあとで、KindleUnlimitedで読んだユーザーの内、どれぐらいが買っただろうかなんですよね。
仮にすべてのユーザーが購入してくれる場合、料率35%で再計算すると
7月:500 * 0.35 * (257 + 778) = 181,125(1:3.027)
8月:500 * 0.35 * (312 + 761) = 187,755(1:2.439)
となります。分岐点となるのはKindleUnlimitedで読んだユーザーの内、3~4割が購入しなくなった場合、KDPセレクトのほうが高利益を出すようになる感じです。
これらがどれぐらいの割合で存在しているのかわからないため、冒頭に書いたとおり「わからん」となるわけです。
後出しになってしまいますが、こちらの記事では
[絵を仕事にしたい人必見] 1か月のKindle電子書籍出版の印税を公開! | 【体育会系絵描き】たろバウム
148×350=51800円
と本の売り上げでの印税は約5万円でした。
そして、KENP数による、印税は約15000円でした。
KENP数は30000ページだったので
先程の計算式に当てはめると、
- 30000 / 84 = 357ユーザー
となります。
最初に紹介した記事の内容に、
あとは、Amazonの売り上げランキングにランクインしたことが大きいですね
Amazon売り上げランキング6位
という記述があったことから、おそらくKindle Unlimitedユーザーへの推奨本としても紹介されていたことが推測できます。
そのためこちらと比較して、最初に紹介したほうが購入ユーザー:kindleUnlimitedユーザー比が高いのではないかと推測したのですが、どうもそうでもないようです。
【それぞれの比率】
- 257:778 = 1:3.027
- 312:761 = 1:2.439
- 148:357 = 1:2.412
ランキング順位など影響せず、購入ユーザーとKindle Unlimited利用者の比率は割と一定なのかもしれません。
だとしたらやはり解くべきは「Kindle Unlimitedで読む人はどれぐらい有料で購入するのか」ですね。
心理として「読み放題プランに入っているのだから読み放題プランの書籍をなるべく多く読みたい」が働きそうな気がするから、5割ぐらい減りそうな気がするんだけどどうなんだろう……。
絶対的な解答はないけれど
その上でもいずれ答えを出さなければいけないので、答えを出すとするなら
- 1000円以上はKDPセレクトにしない
- 500~1000円は出版しなほうが良さげ
- 500円未満はKDPセレクトにする
が良さそうな気がします。
なお、1000円以上は、こちらの記事で1000円以上の書籍ばかりを出版してるところの企業がKindle Unlimited対応したら大失敗したことを語っているので無し。
おそらく上記の理由がKindle Unlimitedの月額が980円であるところに起因していると判断したので、500~1000円もKDPセレクトにした場合影響を受けそうな値なので非推奨。
さらにこちらの記事によれば4,9,8をベースに値付けしたほうが良いみたいなので、まあ498円設定でKDPセレクトで出すのが一番良いんじゃないでしょうか。そうじゃないなら1000円以上にして対象外にして出すが良いのではないかと。(利益が同じ以上になるため)
500~1000円のKDPセレクトでの出版は一考の余地ありまくりなんですが、いい感じの値付け根拠が思いつかないのでなんとも言えません。値段上げたら当然売上数が落ちる可能性も秘めてるわけですし。
そんな感じです。
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このブログの読者のあなたからすると、「いやいやINPUT生活してたんちゃうんかい、なにKindle出版する気満々の考察してんねん」って話だと思うんですが、INPUT生活は継続するんですが本を読むうちにずっと課題にしていた
- 「このジャンルで本を出したいけどいい感じのフォーマットが思いつかねぇ…」
が解決したので、だったらサクッと出版作業やって、数字を確認してから就活始めればいいかという気持ちなわけです。
概算ですがおそらく1ヶ月後には出せるはずなので、その後販路確保用の動画を1週間で2本作成して、そこからでも遅くないだろという。なにせ8月、やり方によっては年内は戦えるつもりで準備していたわけですし。(馬鹿みたいに本買ったせいで年内は無理な気がしなくもないけど)
更にいうと売上確認した後、行けそうなら出したい本もあるのでそれも出してからにしたかったり……。
なんだかんだ言って、個人事業主やめるといってもINPUTを繰り返すうちに思考が「これを使ってなんかしてぇ…」になってきてしまうんすよなぁ…。
なんとか時間を捻出して、本を出す、INPUT生活でやる予定だったこともやる、そういう毎日を4月いっぱい + 5月いっぱいやれるようにしたいなぁという気持ちです。