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苦味があるな?

単純接触効果を類似性の法則によって紐解く

単純接触効果は一言で言うなら「何度も接触する人に好感を感じる」というものです。

 

 

じゃあ類似性の法則はというと「人間は自分と似た人を好きになる」というものです。

 

例えば誕生日、性別、出身地、来ている服、顔つき。

 

同じ部分があると人はそれを好きになります(聞覚えのある名前に改名して選挙に波乱を呼んだ人すらいるというのだから驚きです)。これは結構恐ろしいことです。

 

個人のレベルで見ればAさんとBさんは似た者同士で仲良くしています。って話ですが、集団レベルで見ると出身地や出身校だったり、身なりや人種で、人はつながってしまうということでもあります。

 

あなたも見たことあると思いますが、同じジャンルの集団同士は対立しがちです。上場企業で出身校ごとに派閥ができてたり、人種問題が起きたり、言うまでもないですよね。

 

ある研究によると、対立する集団同士は接触回数が向上するほど好意が減少するということがわかっています。つまり単純接触効果が逆効果を生むってことです。陰キャが毎日顔を合わせる陽キャに憎悪を溜め込んでくみたいな感じかな。特になにか直接的にされたわけでもなく。

 

だから学校にいろんな属性を持つ人間たちを放りこめば、当然のごとく類似性による集団が形成されて、逆単純接触効果によって対立関係が生まれ、弱い集団はいじめにあったり搾取にあったり……。

 

世の中の人間関係が単純接触効果と類似性の法則だけで語れるわけじゃないですが、多数の属性を入れて組織運営をする場合は対立構造だけは気をつけないといけないです。

 

営業と開発部門が対立するのはどこの企業も抱えてそうな問題ですし。

 

ちなみに1日5台の車やトラックを販売したと言われる伝説的セールスマンは、毎月1万3千人に「あなたのことが好きです」と書いた手紙を送っていたらしいです。ちな全ての内容は同じです。

 

因果関係が証明されているわけじゃありませんが、彼がギネスブックに載るほどのセールスマンになれたのは、好感を示すことによって好かれたからだと考えられています。

 

明らかに量産されたメールだし、心にもないことなのは間違いないのに、それでも好きって言われるだけで好きになっちゃうのが人間の本質的なところなのやもしれません。

 

となったら、対立構造を潰すには、無理矢理にでも対立する集団同士、「相手の好きだと思うところを上げてください」みたいなディベートでもやらせればいいのかもしれんですね。知らんけど