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苦味があるな?

平均給与倍 + 労働時間半分になったら幸福になる理論

願望って意味ではわかるんだけど、マジのガチで「いけるでしょ」と思っていってる人がいるんだとしたら「おまえ社会主義国家とか運営しだしそうだよな」って思う。

 

労働者にとってそりゃあ夢のような条件だろうけど、逆に言えばそれは経営者にとっては地獄のような条件なわけで、それでも経営者がそれをやるんだとすれば、かつて社会主義国家を理想国家と考えて強行してた奴らと本質的にはおんなじなんよ。

 

死ぬほど意識が高くて「すべての労働者の幸せのために、自らが苦労と不幸を買いましょう!」っていう経営者がいない限り、それは達成できないわけ。しかも一人や二人ではなくて、国中の殆どの経営者がそういう思考の元会社を経営する。

 

もっと言うなら、世界全てが競争相手みたいになってる現代においては、世界の殆どの企業がそういう方針でやってくれないと、より多くの労働時間を割いた企業にどんどん負けて、国家としての力は無くなっていく。

 

もし仮に、経営者も労働者もハッピーなうえで「平均給与倍 + 労働時間半分」を成し遂げるのだとしたら、単純に能力4倍……で解決するわけでもないのが更に難しいところ。

 

例えば、建築の仕事をやってる人らが労働時間半分でかつ給与倍になろうとしたら、最低でも今より2倍の速度でやってくれないと、あらゆる建設期間が2倍になるわけで、そんなの現実的に考えて無理だよねっていう。

 

ゴミ収集や接客なんかは機械化することも可能かもしれないけど、「平均給与倍 + 労働時間半分」を目指すべく機械化を行って、バイトを全員切りました。

 

ってやったとして、客は来るのか、職を失ったフリーターたちはどうなるのか。というのも疑問が残る。

 

色んなデータを揃えて書いてるわけじゃないからあれだけど、タイトルに書いた話はあまりにも理想論がすぎるよなとは思う。

 

もし本当にこの理論を心から信奉しているんだとしたら、まずはそいつが20/24時間ぐらいのペースで働いて、勉強して、沢山の人を雇用して。そのうえで自分の給料は一般人が生活するギリギリのラインに切り詰めて、その分を労働者たちに大量に還元して。

 

でも人は給料の高さには慣れるから、上がらない給料を見てあなたを責めるけれど、それも寛大な心で耐えて、死ぬ気で働いて労働者に還元し続ける。

 

っていう姿を見せてから語って欲しい。そんな人間がインターネットに理想論を書き連ねる余裕は、決してないような気はするけれどね。