皆さんご存知【brightonSEO】が開催されましたね!
…まあ僕は知りませんでしたけど。
で、上記イベントのスライドが公開されていたりするんですが、やっぱ気になるのはAIライティングですよね。
以下内容に触れていきます。
ユーザーはAIテキストを信用する?しない?
結論から言えばしないです。
むしろ18%は信用するんだって感じがしました。
ただ、ここで問題となるのが「人間にそれがAIの書いたものとわかるのか?」です。
人間はAIテキストを判別できる?
これに関して【usabilityHUB】が実験を行ったとのこと。
まず安いライターとAIライティング、それぞれを読んだときのユーザーからの信頼度。
ほぼ違いなし、7割以上のユーザーがどちらのコンテンツに対しても信頼できると言っています。
アンケートの結果を信じるなら、82%の人間はAIライティングによる情報を信頼しないといったのに対し、実際には74%の人はAIライティングを信じたわけです。
専門家に書いてもらった場合は?
格安ライターではなく専門家に書いてもらった場合の比較結果も存在します。
こちらの場合は専門家に書いてもらったコンテンツのほうが信頼度は高くなっています。
ただし、その結果にそこまでの差はありません。
読み手が情報通の場合は?
情報痛は全体的に信用度合いが低くなってはいますが、AIと人間で書いたものに対して信頼度の差は殆どありません。
ここまでの情報で言えることは、
「人間はAIライティングを信用に値しないものと考えているが、AIと人間で書いたコンテンツに対して信頼度にそこまでの差は発生しない。」
ということです。
とはいえ、専門家とAIが書いたものに関しては差があることは確かなため人間よりAIが書いたもののほうが優れているとはいえませんが、大きな差があるとも言えないといったところです。
---
ちなみに「AIで何千ページも駄文書いて、ロングテールでマネタイズしてる人とかいそうじゃねw?」みたいな質問に対して「すでにいるよ」みたいなスライドがありました。まあ前にコアアプデでぶっ飛んだ映画サイトの事例とかあったりするのでそりゃそうでしょうねという感じ
(AIライティングでコンテンツを作って100万UU/月ぐらいとっていた映画系サイトがアプデでほぼゼロアクセスになって話題になっていた)
なお、スライド後半ではこれから2年ほどで更に凄まじいことになるみたいな話もありました。
GPT-2からGPT-3になるときにパラメータ数が177倍。さらにGPT-3からGPT-4では571倍。
更にその次はGPT-3から1000倍
GPT-3の時点で生成物が凄まじいことになっているので、そりゃあまあこれから更にすごくなるでしょうねという感じです。
AIイラストに関しても、現在pixivでNovelAIと検索をかけた場合美麗なイラストが出るわ出るわ。
正直テキストと同じく、タグがなくなればAIと人間で区別はつきにくいだろうなと思います。(一般人がイラストを見る程度の観察であれば破綻には気づかないように思う)
---
AIライティングに関して、問題点はあるという指摘もありますし、実際使っていた身からしてみてもそのとおりだなぁと思いました。(古い情報が反映されてしまうとか、文脈が迷子になるとか、オリジナルな内容にならないとか、嘘と真実がまぜこぜになったりするとか)
ただ明確な事実としてAIライティングがお金を生んでいることは確かで、労働者としてのAIが現代にすでに存在していることは認識すべきなのではないかと思ったりしました。
お金を稼ぐという行為が、労働に対しての質を上げるか、労働の量を増やすかである以上、24時間サーバーが稼働する限り働き続けるAIを労働者として数えられるというのはあまりにも強いことだ思うので。
(ライターとしてだけでなく、仕組みとしては入力テキストに対してのレスポンスなので、高精度なチャットボットや、人口音声と組み合わせたリアルタイムなオペレートも担当可能なように思う)
そんな感じでした。
蛇足
自分の知る限りですけど、日本語の学習モデルをrinna社が公開してたりするんですが、それは13億パラメータ。GPT-3が1750億パラメータなこと考えると性能的にGPT-3使いたいよなという気持ちあります。
しかしGPT-3での日本語生成よりはrinna社のモデルのが強いという話を聞きますし(試したことない)、ハイレベルなAIライティングを体験するのであればGPT-3で英語サイトを作るのが良いのやもと思ったり
もしくはDeppLの精度を信じてGPT-3 -> DeepL -> webサイト みたいな流れで作るか…
そう考えると日本は英語が主流でないことでAIライティングの波が来るのは遅くなるのやもしれないですね。
それともGPT-4の前では無力だったりするのかしら…