INTP型のブログ

苦味があるな?

スパマーの視点を持たなければいけないのかもしれないと思った話

スパマーアフィリエイト界隈ではスパムと呼ばれる手法を使う人たちのことをそう呼んだりするんですが、僕はこのタイプの人らがあんま好きじゃなかったんですよ。

 

仕事プライベート関係なく、倫理観のうっすい話ばっかりするやつが多いイメージがあったんで、単純に気に食わなかったんですよね。

 

ただ最近スパマーな人たちが持つ『ルールの抜け穴を全力で突いていくスタイル』はある程度見習わないとダメなのかもしれんなーと思ったわけです。

 

きっかけ、Googleが口では綺麗事言うけど全然ホワイトな人に寄り添ってない

 

GoogleAdsenseの申し込みページに『サイトはコンテンツが第一』みたいなことが書いてあるとか聞いたんですが、まじでウソついてんなこいつらって気持ちしか無いんすよね。

 

ざっくり解説すると、現在のGoogleって

 

  1. 2015年頃、検索システムをコンテンツ重視のアルゴリズムに変更
  2. 2016年にwelq騒動が発生し、コンテンツ重視にすると似たようなサイトが台頭してしまい、批判の的に
  3. 以後じわじわとドメインベースの評価軸に変更したため、今度はコンテンツが微妙なサイトが表示されやすくなった(コンテンツ第一ではない検索になった)

 

っていう感じ。

 

1-1.コンテンツ重視のアルゴリズムとは

 

結局の所検索システムってテキストヒット型ではあるので、どんな言葉が含まれているのかや、文章量。ユーザーの滞在時間や離脱率なんかを評価軸に入れることでしかコンテンツベースの再現は難しいんですよ。

 

ただ評価軸が分かるということはハックのしようもいくらでもあるので、コンテンツSEOと呼ばれる手法でwelqを筆頭にクソ長い文章を格安ライターに書き連ねさせた記事が上位表示されやすくなってしまい、結果世論による批判を受けたわけですね。

 

1-2.ドメインベースの評価軸とは

 

ウェブサイトにはドメインというものがあります。このサイトだとhatenablog.comがドメインで、そのサブドメインにintptan.hatenablog.comとしてこのブログが存在している感じです。現実で例えるとよく住所と言われるものです。

 

このドメインを評価軸とした場合の指標はいくつかありますが、大きいのは被リンクと呼ばれるものになります。

 

被リンクとは、このブログで言うと他のウェブサイトやサービスがintptan.hatenablog.comのいずれかのページにリンクを送る行為のことで、この数が多いほどドメインの価値が高いとするのがドメインベースの評価軸です。

 

(もともと研究肌の人たちで構成されていたGoogleだから、論文の評価が引用数で上下することを元にリンクで評価する形を取り入れたとかなんとか)

 

こちらの評価軸はコンテンツをあまり見ないため、例えば自分で作った別サイトからメインサイトにリンクを送ったり、過去放棄されたドメインを取得することでハックすることができます。

 

一応Googleはこれに対して自動・手動の対策をとっていて、悪質なものは検索圏外に飛ばす措置をとってはいますが、ぶっちゃけ2015年の前ぐらいのブラックハットが人気だった時代月数千万のお金が動く脱毛一位を守り続けたのはブラックハットをしたサイトだったりで、ガチスパマーからすると「チョッロw」みたいな感じだったようです。(もちろん有力アフィリエイターの方でペナルティを受けた人もいますが、通報もあったっぽいので結局Google自体の力で見つけたという感じではなさそう)

 

1-3.ドメインしか見ないのでユーザー体験が落ちた現状

 

世論からの批判を恐れたのであろうGoogleは多少のユーザー体験を犠牲に、企業ドメインや大量の被リンクを獲得しているドメインを上位表示し、仮にブラックハットで上がっているっぽいサイトがymyl領域(お金やライフに関わるジャンル)で出てきたものなら、手動で対策という処置をとっているようです。

 

結果、法律について調べたら条文そのまんま出てきて何言ってるか分からんみたいな状態がライトユーザーには増えたようで、ユーザー体験が落ちてるっぽい話を耳にします。

 

広告枠増やしたりで企業利益的な面で見るとそんな問題あるようには見えんですけど。

 

1-4.何が言いたいかというと大企業も口先だけ理想言ってて、やり口は汚えよなってこと

 

ビジネスに理想を持ち込むなっていうのは分かってはいるけど、理想的に勝ちたいよなぁという気持ちも捨てきれずにいたわけですが、結局大企業クラスでも表と裏でやってることが合致してない世の中なんだから、スパマーの人たちみたいにルールの抜け穴ついていったほうが勝てるやんというところに行き着いたわけですよ。

 

最近EpicとAppleバチバチやってるみたいなんですが、利益 = 正義であって、理想っていうのはそのために世論を動かす道具でしかないんだなという気持ちがより強まったんですよね。

 

誤算として邪道を含めて戦略考えてみたら、正攻法だけ考えていた頃より少し楽しくなったのは良かったです。自分だけが気づいている強い戦い方っていうのが一番気持ちいいものだったらしい。