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苦味があるな?

一貫性の原理を利用したリアルなNTR描写

僕は常々思っていたわけですよ。「どうして仲睦まじいカップルの間に第三者が簡単に割り込めてしまうのか?」

 

これについて、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる的に、100組に試したら1組はまあうまくいってしまうのだろうね、という考え方をしていたんですが一貫性の原理に関して面白い事例を聞いてそうでもないのかもと思ったという話です。

 

そもそも一貫性の原理とは何なのかと言いますと、「人は特定の行動をとったときその行動に準じた思考や行動を取るようになる」といった現象のことを言います。

 

例えば馬券を買った人はその馬券の勝率を買う前よりも高く見積もってしまうとか、ビジネスにおいてもそうですよね。実際にやることを決めた戦略は、決める前よりもなんだか行けそうな気がしてしまいます。

 

子の一貫性の原理の発動条件はコミット、つまり自分の立場や行動を決定してしまったときに起きると考えられています。

 

競馬で言うなら馬券を買ったとき、ビジネスで言うなら実際に戦略が稼働し始めたときに、一貫性の原理は発動するというわけです。

 

で、これを利用した捕虜に対しての心理戦略があるんですよ。

 

過去中国がアメリカ人捕虜に対して行ったとされるもので、実際その戦略を通じてアメリカ人捕虜は中国に対して協力的姿勢をとったり、捕虜同士で密告し合ったりするようになったとのことです。

 

彼らは特に忠誠心がなかったというわけではなく、むしろ高い忠誠心を持っていたとも言われており、これはまさに仲睦まじいカップルに起きるNTRと同じではないかと思った次第なわけです。

 

方法は非常に簡単で、どんな手段でもいいのでとても小さな反アメリカであったり、親中国の言動をとらせることから始まります。対捕虜ですから少なからずの圧力をかけられますし、報酬として食事のグレードアップでも提示するなんてのも出来ますから容易いですよね。

 

NTR描写であれば、自信なさげなフリをして「よかったら褒めてもらえないだろうか?」とでも死にそうな顔で言うなり、交際相手の愚痴を最初に語って「君もあるだろう?」と聞き出したり、まあ手段は色々ありそうですよね。この辺は返報性の原理だったり、ドア・イン・ザ・フェイス(拒否されたら譲歩する)だったり使えば余裕なラインな気がします。

 

こうして褒めたり批判したりを行った時点で立場や行動が明確になるため、一貫性の原理が発動します。

 

そこからは関連付けて、より大きな要求をしていけばいいだけです。フット・イン・ザ・ドアなんて言われたりしますね。

 

中国の場合は、反アメリカの発言をまとめたリストに「これ言ったよね?」とサインさせたり、その後にそのリストを他の捕虜たちに向けてラジオで勝手に放送するなどして、あとには引けない状態にどんどん追い込んだそうです。

 

NTR描写だったら、自分の褒め言葉を紙に書いてまとめて、「これを言ったってサインしてくれないかな、見るたびに自信が湧くような気がするから」だとか、パートナーの批判を録音しておいて、その人物周辺にこんなこと言ってたよと聞かせて回るとかですかね。……言っといてなんだけど急激に鬱ストーリーが構築されてきてるな……。

 

まとめると

 

  1. 最初は返報性の原理やドア・イン・ザ・フェイスを使って小さな反パートナーや親自分の言質を取る(一貫性の原理発動のためにコミットさせる)
  2. 通した要求を発展させてより大きな要求を通す(フット・イン・ザ・ドア)
  3. あとは一貫性の原理が作用して、いつの間にやらNTRが完了している

 

いやー恐ろしいっすね。

 

こう考えてみると戦争の頃に使われてた心理系の技術って、人間を破綻させるための最強のテクニックなんだろうなって思ったりしますね。

 

リアルで悪用したりしちゃダメやで。