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苦味があるな?

どうして本を読む人ほど年収が高いのか?

yuchrszk.blogspot.com

 

これを読むと、

 

パドヴァ大学の研究で、フランス、ドイツ、イタリアなど全9カ国から5,280人の男性のデータを集めたもの。1920〜1956年のあいだに生まれた人を対象に、「家庭に置いてあった本の量と収入」の関係をくらべたそうな。具体的には参加者が10才の時点で、

 

家の本が10冊以下だった
家に100冊未満の本があった
家に200冊未満の本があった
家に位200冊以上の本があった

といった段階にわけて、成人してからの年収との相関を調べたんですね。

 

子供のころに、学校以外で最低10冊の本を読んだ人は、なにも本を読まなかった人にくらべて将来の年収が21%アップする!

 

家に置いてある本の量は年収には影響しない!

 

とのことで、10歳の頃に最低10冊本を読んだ子は、そうでなかった子供より将来の年収が21%アップするらしいですけど、あくまで観察研究なので

 

  • 裕福な家系に本が多いだけでは?(教育レベルが高くなる)

 

って可能性は否めんですよね。実際、

 

本があるような家庭は、より文化的で経済的にも裕福であるケースが多いからなのかもしれない。

 

って、研究者も答えてますし。

 

entreplanner.jp

 

これとか見てみると、

 

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で、更に

 

2009年 日経新聞の調査で、年収800万円以上の人は、月額書籍購入費平均が2,910円。

それに対して、

年収400万円~800万円の人は2,557円
400万円未満の人は1,914円という結果が出ています。

 

とのことなんですけど、結局それってお金の余裕と購入費が比例してるだけでは? と思えますし。

 

一応、高所得者でそこそこ本を読んでる人は多いみたいではあるんですけど(特にホワイトカラーに分類される人)明確な「読書をしたら年収が上がるよ!」ってデータはないように見えます。

 

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この辺個人的な回答を出すと『本は参考文献に死ぬほど使えるから』って話なんじゃないかなーと思います。

 

本が参考文献として強い理由はいくつかあって

 

1.判断のヒューリスティック

 

専門家に言われると自動的にそれが正しいと思う心理のこと。医者に言われたらそうなんだろうなと思うし、教師にしたってそう。この心理によって、看護婦が医者に明らかにおかしい処方箋の用意を命じられても、それを愚直に用意してしまうことがわかったり、機長症候群という、機長のミスを他の乗員が指摘できないことで発生する航空機事故の存在が指摘されてたりします。

 

本に対しても、ネットの飛ばし記事ではなく、ちゃんとした出版社から出たものは情報として正しいという判断のヒューリスティックが起きますから、参考文献として非常に強いです。

 

(なんならネームバリューでゴリ押して、参考文献がない本も結構あったりするから怖い。)

 

2.有料で文献を洗うことが容易ではない

 

インターネットやらYoutubeやらは権威性がない上に無料であるため、気になった人は情報元を簡単に洗えますが、本は有料である上情報量が多く、「参考文献すべてチェックしたけど、君の主張を補強するものはないじゃないか!」と、精読できる人はまずいません。(それが仕事であればやる人もいるだろうけど、極稀だし、判断のヒューリスティックという心理が強すぎるため、全読者への説得はほぼ不可能)

 

そんな感じで本はなおのこと参考文献として強いです。理想を言えば論文を漁ることなんだろうけど、それをするハードルの高さと本を読む難易度は比べ物にならんですからね。

 

3.類似の本を参考文献にいっぱい並べると

 

強い(小並感)

 

「なんかすっごい色んなところから情報引っ張ってきてくれてるんだなぁ」となるので、説得力が増します。さらに文献の精読を容易ではなくします。

 

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年収をアップさせるには、当然金銭のやり取りの場で本の知識を使う必要があります。

 

本を読んで独学でスキルを磨けば直接的に所得は増えるでしょうし、知識を活かして交渉を円滑に進めることもできるでしょう。

 

ただ、個人的に一番大きいのは知識の再利用というか、『100冊の参考図書を頼りに作った本』を生むことができる点が優秀だなぁと思います。著作権的な問題も色んな本からかいつまんでいけば大抵問題ないし、なんかクオリティ高く見えますし。

 

単純に科学と魔術が交差する時、みたいな。知識と知識が交差した結果、新たなアイデアが生まれて、それが年収を上げてくれるってのもありそうですけどね。

 

Youtubeが教育コンテンツとして有力になってきてはいますけど、歴史の本に<参考文献 中田敦彦YouTube大学>ってだけあったらなんかやじゃないですか? 歴史解説系のチャンネルをたくさん並べてもなんだかなぁって気持ちになる人いるはず。(時代の流れとともにそんなことが無くなる可能性もありそうではあるけど、未来のことはわかんない)

 

まとめると

 

  • 読書で年収上がる理由そんなにわかって無くね?
  • 仮に上がるって前提で考えたとしたら
  • 独学によるスキルアップ
  • 交渉スキルの向上でよりよい条件を引き出す
  • 参考文献に使える本が増える←個人的イチオシ

 

って感じです。めっちゃ説得力ありそうな話あったらください。