INTP型のブログ

苦味があるな?

どこに金が落ちてんねん!!!

という人向けの解説

 

 

これはFunding Rateと呼ばれるやつ。

 

簡単に言うとプラスの時に無期限先物でロングの人はショートにその金利を支払う、逆もしかりみたいな感じ

 

つまり「このポストはFRがめちゃくちゃ年利で見るとプラスだからショートポジションを取ればお金が拾えるんだ!」というと違う

 

単純に裸ショートしたら価格変動の影響を受ける、こんだけFRがプラスなのは皆ロング持ちたくてショート持ちたくない需要の表れだといえるので、大体裸ショートしたら年利以上に損失が出るのでダメ

 

画像を見ると各取引所でFRが異なることが分かる

 

つまり

 

  • 支払いが低くなるようなポジションと、受け取りが高くなるようなポジションを同一銘柄で取引所をまたぐようにとることで、デルタをニュートラルにして金利だけを得られる

 

というのがポストの主張。

 

(もしかしたら分析すればポジションをごにょごにょな感じで持てば勝てるとかあんのかもしれんけど、それはさすがにお金が落ちてるとは表現しない気がする)

 

いわゆるFRアビトラだとか呼ばれる手法でした。(デルニューと言っても差し支えないんだけど、大抵そのケースでは現先で保有することを言うのでFRアビトラとした)

 

よくある質問

 

差分で見ると年利大したことなくない?

今みたいな活況な相場だと年利100%近いものが簡単に目に入ったりする。ただFakeに近かったり、それ相応のリスクを抱えてることが多々ある。

 

また先物間でFRを取るのでレバレッジがきくのがめちゃくちゃデカい

 

2000*2でポジションを取った場合、普通は2000に対しての年利になるけど、2000*2でレバレッジをかけて10000$相当でFRをとれば実質5倍になる、現先デルニューや、単純なstakeによる年利とは違う強い部分

 

レバかけたら当然ヘッジポジが消し飛ぶ問題が発生してくるので清算前後の立ち回りが重要になってきたりする。あと頻繁にリバランスするようなレバをかけるとポジション構築の手数料で負ける

 

どうやってFR調べてんの?

 

www.coinglass.com

 

 

ヒートマップでFR見るとわかるけど直近がとても活況なのですわ

 

ポジション持ってるうちに金利ウマウマできなくなってくるんだが、、

 

FRアビトラなので、取引所間の金利差がなくなるような動きをして利益を取ってる。ということは何事も起きなければそのポジションは徐々に金利差がなくなって旨味がなくなる。

 

金利ウマウマできなくなったら当然ポジションを再構築するわけだけど、その際の手数料やスリッページ、その他もろもろと戦いながらFRウマウマしていくというのがFRアビトラマンやFRアビトラウーマンの腕の見せ所だと思う。

 

皮算用して

 

仮に1dayの獲得金利が0.1%だった場合、50000$*2で運用できていれば50$/dayで1500$/monthになる

 

10000$を5000$ずつで運用するとすれば、レバレッジ20倍程度のものがあれば、価格変動およそ10%弱は耐えられるはずなので、もとで10000$だとして15%/month

 

リスクや難易度の割にはそれなりのリターンになるかもね。

 

皮算用もっと魅力的にして

 

FRアビトラの魅力は何と言ってもレバレッジにある

 

例えばだけど、いまめちゃくちゃ魅力的な金融商品といえばJLPやHLPといったものでAPR複利考慮しない年利)が50~80%とかあったりする。

 

仮に今手元に10000$あったとして、そこにぶち込んで1年気絶してそれが継続的に成果を残し続けるという奇跡をして+5000~8000$

 

さっき皮算用した通り、10000$あれば15%ぐらいとれそう。単純に*12した場合130%で強いし、月単位で複利をかけていっても強い

 

清算などのリスクがあるけれど、やはり価格変動に対して強いのは魅力的で、損しないことを強く意識するならいい戦略だと個人的には思ってる。後もっというと今の相場だったら0.2%/dayは頑張ればとれると思うので、正直皮算用の2倍は取れそう。

 

そらお金落ちてるとか言い出しますわね

 

でも取引所間の先物価格って同期しなくない?

 

する、ラグは多少あると思うけど

 

そもそも先物は現物価格と同期するための仕組みとしてFRを持ってる。FRによる支払い受け取りで現先乖離を抑制する

 

先物が取引所間で乖離するということは現物も乖離している可能性が高く、その場合現物でアビトラできる

 

例えばだけどA,B取引所で常に同数の現物を持っておけば、価格が一定以上乖離した場合に上方向に動いた現物を決済して同数をもう一つの取引所で買い戻せば乖離が縮んだ時点で元に戻して利益が取れる

 

これなら移動時間もかからないので価格差のラグもかなり短いと思われる

 

ただまあその辺はいつ裏切られるかわからない世界ではあるんだけども

 

そろそろやばい話を教えてほしい

 

ETF承認関連でぶち上げた後すぐに元価格まで戻ってくるパターンあったけど、もしそのときFRアビトラしていたら清算食らって片方の資産消滅、もう片方のポジは値上がり分拾えてないで悲しみに包まれる

 

そうでなくとも夜寝てるときに清算食らって実質放置でタコ負けとかもある

 

どんだけ余力用意したとしてもそういうぶち上げからのぶち下げがいつ何時転がってくるかわからないので、チキンレースといってよいとは思う

 

とはいえ個人的にリスクリターンで期待値的なものをぼんやりとらえるなら非常に高い戦略だと思うので、このリスク取れないならオルカンNISAぶっぱして記憶から消去、普通に労働するが一番だと思う

 

 

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蛇足

レバレッジは単一ポジションに対して大きく持つと清算が近くなりすぎて夜ゆっくり眠れやしない問題が発生する

 

ポジションをいくつかの銘柄で分散させて持てば各銘柄の清算位置は遠くなるが、ポートフォリオのベータが大きければ、一銘柄で持っているのとあんまり変わらない(ベータはポートフォリオを構築する各銘柄の相関指標のこと)

 

理想を言えばベータを低くしつつ、銘柄を大きく分けつつFRアビトラするという話になってくるわけだけど、その分析をするのはまた面倒くさいですわね。。

 

蛇足終