結論から書くと「自分の気分を良くしたいから」と言われてます。
要は
- 気分がネガティブだなぁ
- やらなくちゃいけないことあるけど、今の気分でやってもうまくできない気がするなぁ
- せや!一旦Youtubeでもみて気分上げるか!
っていうのが先延ばしが起きる原因なのでは?っていう話です。
ある調べでは
- ネガティブな感情を抱いた翌日は先延ばしする傾向があった
- ポジティブな感情を抱いた翌日は先延ばしするかどうか不明(関連性がなかったということ)
- 先延ばしした翌日にネガティブな感情を抱くかも不明(関連性なし)
という話らしく、ネガティブな感情と先延ばしの関連性があるって主張らしいです。
そのため先延ばしに関して言えば、時間の使い方だとか、弱い意志力だとかは関連性が薄く、主原因は「感情のコントロールが上手くできていない!」ということらしいですね
で、感情について、よく「感情ないって言われる…」みたいな人いますが、こういう人は感情のコントロールに長けているか?と言われるとそういうわけではなく、感情抑制(表に出る感情を抑制する能力)は高いと言えますが、主観的な感情はどうかと言われると……という感じらしいです
今回の先延ばしに関しては主観的な感情のコントロールという話なので、周りから見て感情的に見えるとかは全く関連性がないとは言えないでしょうが、本質的なところではないようです。
実際、前に書いた僕がよく使う先延ばし対策についても認知療法っぽいものや感情を抑えるためによく使われる5秒ルールや10秒ルールなんかが出てくるのが、先延ばしと主観感情のコントロールとの関係性を示してそうです。
ここで少し考える必要があるのは「そもそも感情をコントロールできている状態って何?」って話なんですが、これは感情に行動が左右されないということが言えそうです。
例えばですが、すごくムカつく出来事があったときに怒りのまま関係ない人にあたってしまう、ものにぶつけてしまう。悲しいことがあったときにその不満からふてくされてしまう、何もしなくなってしまう、、etcetc
こういうのは感情のコントロールが上手くできていないといえ、逆に言えばそういう状態にあったとしても粛々とやるべきことをこなせるような状態が感情のコントロールが上手くできていると言えるでしょう
じゃあその状態をどう目指していくのか?って話になりますが、このへんは正直単純にこれをやればいい、という話に持っていくのが難しい印象があります。
ただ簡単にまとめるとするなら、以下のパターンが王道になってくる気はします
- リアプレイザル(視点を変える)
- セルフアクセプタンス(受容する)
- 気をそらす(過ぎ去るのを待つ、10秒ルールとか)
- 離脱(RAIN法でいう非同一化のイメージ、その状況から立ち去ったり、責任の所在を自分から切り離すとかもあたる)
- 情報収集(客観視の状態に持っていくために、自分の身に何が起きてるかひたすら調べる)
あとは単純に感情がなぜ動くかって感情へのストレスがあるからといえ、そういったストレスに心をさらすと徐々に鍛えられたりするので、そういう方向性もありかと思います。
ちなみにリアプレイザルとセルフアクセプタンスについて軽く補足しておくと
リアプレイザル
要はストレスに対しての捉え方を変えるというやつです。
自分の場合だと残業多めの仕事の状態について「なんで俺がこんな目に」みたいに思うわけですが、ここで「でも誰もこの状態を好き好んで作ったわけじゃないんだよな」とか「みんな同様に辛い」とか色々視点を変えてみていくと、腹落ちするものがあればストレスがだいぶ和らぐみたいなやつです。
セルフアクセプタンス
トラウマや自分のパーソナリティ、感情といったものを受け入れる、自覚的になるみたいなやつです。
例えば嫌なことがあったときって意外と小さな感情の揺れ動きだけで自分では気づいてないということがあり、そういうのを自覚し、受け入れるというだけでマシになったりするみたいですね。
RAIN法はちょくちょく使うので、似たようなもんかなーと勝手に思ってたりします
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以上でした。
先延ばししてしまうのは感情をうまくコントロールできていないから、先延ばししてしまうような瞬間って小さな感情が原因だったりしますし、それが常態化してたりするとなおさら気づきにくかったりするので、自己感情の観察が意外と大事だったりするみたいですねー
原因がわからないと適切な対処もできないというやつです。