記事タイトルの主語がデカいので釣られている人多いけど、本旨は筆者のTwitter見ると
「プログラミングという仕事が終わる」というと言い過ぎて反論もあると思い補足。
— いとう (@k1ito) February 4, 2024
もう少し正確に言うと「プログラム・アルゴリズムを競争優位とする事業の仕方は終わる」。これだけ世界中で色々なSaaSがローンチされて、OpenAIは賢くなっていく中で、それに勝つ算段が事業としてかけないという話。 https://t.co/WV9A6IC9SP pic.twitter.com/1QH0n0AvrG
ということなので、要は
- 「AIによってプログラミングの難しさの部分で競争優位を得ていた事業が優位性を失うのでは?」
という話っぽい。
現時点だけの話でいえば、例えば自分がちょっと前にやったAST処理のプログラムはAIベースで最初は試したけど細かい部分が対応しきれず、結局自前でトライアンドエラーで対応するところが多かった。(とはいえAIなしでやるよりは明らかに楽だったとは思う)
だから今のところは難しさの部分で競争優位を得ていたところまでAIの刃はあまり届いておらず、一般的なプログラマーであれば対応可能なレベル帯にだけ届いている印象。
AIの刃が届くということをコモディティ化するととらえると、現状だけで判断すればプログラマーとしての資本価値はふたこぶラクダのように二極化するというのが正しいような気がする。
ただこれは現時点での話で、ほんの2年さかのぼればAIが猛威を振るうなんてことは想像されていなかった。実際にはその時点でも当事者な開発者たちはその存在に気づいていたかもだけど、5年もさかのぼればそういう人たちすらイメージできてない人がほとんどだったのではと思う。
ということは5年後に主張通りの状況になる可能性は十分にあると考慮しておく必要はありそうだし、その対策について検討しておく必要もありそう。
自分はアフィリエイト全盛のころに銭を稼いでいたわけだけど、welqをはじめとした企業参入から優れたプレイヤーたちは撤退を考え始めたり、別のビジネスモデルを構築していたりしていた。プログラムにもいずれ同じような時が来るのではと思っていたりする
流石に今からそういうことをし始めようは時期尚早な気はしていて、AI登場から1年以上たってようやく国が採用を部分的にしてみたり、上場企業などの大企業が着手したりという印象があるので、出てきたもの時点の情報から判断して動き始めてもそこまで遅くはないような気がする。
ただこれだけAIが可能性を見せてきたのに、未来はどうせ安泰だとふんぞり返るホワイトカラーはどうなんだとは思ったりもする。少なくとも二極化は進んでいくと思っているので、その対策は考えたほうが良いと思うし
設計にせよプログラミングにせよ、AI登場前は石器時代と言っていいほど相談相手として優秀だし、色々なところで質を上げてくれている。これをこれまでの便利ツール、例えばLintなどの仕組みと同様の評価をしているのはよほどスキルが高くてAIが補助する要素がない超人か、過去にすがる保守的な愚者のどちらかに見える。
話のネタとして昔はどうだったああだったと語るのは楽しいけれど、時代は進むし、過去は陳腐化していくものなので、未来を不安には思いつつ、目の前のやったほうが良いと思うことをやるようにしたいと思ったのでした。おわり
---
ちなみに今からプログラミング始めるのは個人的にはあり。理由はAIによって学習速度がレベチなのでいくらでも既存のエンジニアに追いつけるから。