INTP型のブログ

苦味があるな?

イラストのマネタイズってクソむずくねって話

基本的に売上っていうのは客単価と客数で決まってくるわけですが、そう考えるとイラストってかなり難しいなと思うんですよ。

 

まず客数を見てみるとイラストを制作する人間は一人なわけですから、確実な天井が存在しますね。もちろん組織としてイラストを制作していくチームを作り上げたら客数の天井を取っ払えますけど、絵の性質上ブランドやスキルが個人にかなり依存してしまいますので組織化が難しい方の職になるかと思います。(○○の書いた絵だから好きというのが多い傾向にある)

 

となると客単価を伸ばしていくという話になってきますが、どうしてもイラストっていうのは客単価を伸ばしにくいんですね。

 

というのもイラストが必要とされるのって何かしらのコンテンツを作るために必要だからというケースが多いわけですが、その時必要になるイラスト数って基本的に多くなりがちです。

 

例えば昨今だとよくイラストが利用されている業種はソーシャルゲームなんかだと思いますが、そこに登場するイラスト数は非常に多い。多いということはそれだけ単価を上げた時、経費としてかかる費用が爆発的に跳ね上がってしまいます。

 

数が必要な以上イラストを募集する側としてはとにかく単価を抑えたいというのが心情でしょうから、よっぽどのブランド力を抱えていれば「この人に発注したら広告にもなるしそれ加味での単価にしても大丈夫だな」ということも起こりえますが、一般イラストレーターにそれだけの力はありませんのでそうはならないわけです。

 

結局単価も上げれず、客数も増やせずという構図がイラストで食っていく場合はかかってきやすいので、マネタイズ難しいよねって話になります。

 

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客単価を上げるって考えたらブランド力伸ばそうぜとかスキル磨こうぜっていうとてもわかり易い話になるんですが、みんな真っ先に思いつくことですし、そう簡単なことでもないわけで再現性も低い。(基本ブランド力はブランド力を持つ人に見出してもらえるかに依存する運ゲーに近いため、またスキルアップできるかどうかは個人の才覚に依存しがちなため)となるとできれば客数の方を増やしていくのが理想的です。

 

しかし最初の方にも書きましたが組織化で人員を増やして客数を増やすという戦略は、イラストというものが個人に依存しやすいので難しいだろうなという風に見えます。

 

じゃあ人員を増やさず、個人で客数を増やす方法を見つければ良いわけで、現代だとそれは大体デジタルコンテンツになるわけですね。

 

例えばインディーズの電子書籍を制作し販売すれば、集客さえし続けられれば一切の労働力を必要としませんので、電子書籍を制作すればするほど客数は増えます。

 

またいらすとやのやり方も面白いもので、SEOやリピーターによってPV数を伸ばし、イラスト自体で収益を発生させずとも広告で利益を出していくという方法も可能です。(これも構図としては客数増加による収益増加)

 

具体的な戦略を考えるならやはり同人作品販売サイトに自作品をどんどんだしていくとか、サイト制作をして無料素材を出していくとかになるのかと思いますが、結局これもライバル多くね?と言われたらそれまでではあるんですよね。

 

とはいえブランド形成とかスキルアップとかに比べたら再現性は高いと見てますし、やはり集客の形を見直していくのがお金を稼ぐ上では近道になってしまうのかなと思います。

 

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スキルアップで実力を高め評価され最高の人生を獲得! なんていうのは王道ですし理想的ですし誰にも自慢できる最高のステータスになると思うんですが、だからこそ難しいんですよね。

 

集客頑張りました。ってだけでパッと見の技術以上に稼いでいる人は逆に疎まれてしまいそうな気がしますけど、実際のところ効率で見るとこっちのほうが強いわけで。

 

これは恋愛で例えると頑張って頑張って自分を磨いて、いつの日かそんな自分に魅力を感じてくれる人が現れると待つ。みたいなのは美徳ではありますが非効率で、逆に婚活やら街コンやらそういう出会いの場に行きまくる人のほうが結局恋愛に対してアドバンテージを得やすいみたいなのに近いかなと思います。

 

名誉か実益か。難しいところですな