INTP型のブログ

苦味があるな?

恐怖とは異常性 + 加害可能性

この前買い物にでかけたとき、あまりにも寒かったもんで相当な速歩きで行動してたんですよ。

 

そうしたら正面から歩いてくる女の子がびっくりしたのか急に走り出して道沿いにあった家の中に逃げるように入ってったわけです。

 

少々の悲しみと申し訳ないことをしたなという罪悪感を覚えつつ、ふと恐怖というのは主観的なわけだけど判断基準はどこから来るのかと思いまして。

 

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そもそも人間が恐怖を覚えるシーンというのは「自己への危害の可能性を感じたから」だと思うんですよ。今回のケースで言うと速歩きで向かってくる成人男性がもしかしたら自分のことを狙っているのかもしれない、学校で不審者の話もあった、多少不自然でも家に逃げ込んだほうが良い。そう思ったのかもしれません。

 

人対人のケースだけでなく災害発生時に崩れ落ちる建物を見て、このままじゃ死んでしまうかもしれないと恐怖を覚えることもあるでしょう。

 

この「もしかしたら自分が害されるかも」という感覚を加害可能性とします。

 

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もう一つ、恐怖の原因となっているのは異常かどうかだと思うんですよ。

 

最初のケース、普通道を歩いている人はだいたい同じぐらいの速度で歩いているわけじゃないですか。しかし僕はそうではなかった、異常値の速度を出してたわけです。

 

異常であることは普通ではないということ。普通でない状態はそれだけ加害可能性をはらみますから恐怖の一端として常識から外れているかどうか、異常であるかどうかも判断基準になってくるだろうと思います。

 

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異常性は想像不可の度合いと言っても良いと思うんですね。

 

ぶっちゃけ小走りで移動している人を見かけてもある程度人生重ねてきたら「急いでるんやろなあ」ぐらいで終わりじゃないですか。しかしこれが死にものぐるいで走っているのであればその背景が想像しにくく、これが恐怖の源になってくるのではないかと。

 

ホラー映画でよくある、自宅の窓にいきなり手形。暗くて先の見えない道からわけのわからんフォームで走ってくる血みどろ人間。寝ようと思って布団に潜り込んだら何故かいるお肌真っ白少年。

 

どれにしたってそこまでの背景がわからない、想像不可だからこそ恐怖を感じるのかなと思いました。

 

想像力というのは発想力と同じぐらい積み重なった知識量にも左右されますから、小さい頃ほど恐怖は感じやすいのかなと同時に思ったり。それぐらい慎重な方がいいとは思いますけどね。

 

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こう考えてみるとホラーってある意味一番ぶっ飛んだ発想力が必要とされる分野なのかもですね。怪奇現象って何でもありだからこそ一番考えるのが難しそう。

 

逆にホラーが大丈夫な人って加害可能性を全く感じないタイプなのか、感情がないのか、正常性バイアスがめちゃくちゃ強いのか、怖がりたくないから所詮フィクションと言い聞かせているのか、慣れすぎたのか、想像不可な状態に恐怖より好奇心が先行するのか……。わからん。

 

てなわけで、頭に思考がめぐりすぎて寝れなかったので吐き出してぐっすり寝ようという記事でございました。