INTP型のブログ

苦味があるな?

なぜ論点はずれるのか?

論点ずらしは、意図的にやってる人は除くとして、無意識的にやってしまっている人が僕含め多く見られることかと思います。

 

まあ濁すのが面倒くさいのでストレートに書くと男女問題なんかでよく見かけます。

 

なんでそんなことが起きるかと言えば、その思想にたどり着くまでに問題視していることがそれぞれ違うため、議論したい内容がずれるためです。

 

言ってしまうと男女問題において、男性サイドの見方をしている人、女性サイドの見方をしている人、それぞれ重要視していることが違うため、特定の問題が発生したとき、お互いに論点になるべきと思うことが違ってくるため「そんなことよりこの問題についてどう思いますか?」という論点ずらしが起きます。

 

論点ずらしと書いていますが、当人からするとこれは論点戻しとするのが正当でしょう。

 

元々の議題が些事なことをつついていてくだらないので、自分が問題視しているより大きなことに論点を戻しているって感じです。

 

こうした論点ずらしに見えてしまう論点戻しは、思想と思想がぶつかる場面では多く見られるため、一つ一つの問題を切り離して消化できなければ先鋭化の一途を辿るだけに個人的には見えます。(自分が気づいているより大きな問題を、より多くの人に同じく問題視させたい → より語気を強く啓蒙するようになるため)

 

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表題の話を回収するのであれば「論点をより大きな問題に戻したいから、ずれる」ってことになりますね。ここでいうより大きな問題は言うまでもなく主観的モノであります。

 

なお主観と客観を分けるのはなにかといえば、人類が疫病を克服した辺りから個人的観測と統計ではあるでしょうね。まあ統計データもどう見るかで意味が変わってきたりするので、難しいところではありますけど。(こう考えると中学生ぐらいの頃にやったグラフから読み取れることを書け、みたいなのは当たり前のことを書かせるなぁと思いましたが、大事なことだったんでしょうね)

 

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こうした思想の問題をより難しくしているのは「統計を重視すると言うならマイノリティの抱える問題は無視していいのか!?」っていう倫理の問題ですね。

 

理想論を言えば全人類が皆幸福になれることが望ましいわけですが、じゃあ誰もが幸福となれる世界で幸福度ランキングワーストの職業を誰がやるのかと言う問題が出てきます。

 

満足度の高い職業、低い職業

 

現代の先進国の豊かさなんかも結局アフリカの方から過去搾取した利益によって叶えられている側面もあったりして、適者生存(要は配られたカードに則った幸せを獲得していけば、誰にでも席はある)といえば聞こえは良いですが、食物連鎖の下位に位置してしまった人らからするとどうなんだという面もあるわけで。

 

何が言いたいかと言えば全人類においてより多くの人を幸福とするため、もしくは自国民に絞って幸福度を高めると考えたとき。全人類の中でも少数や特定の民族、または他国から搾取を行うというのは効率的ではあるんですよ。(まあ幸福度は突き詰めると主観的なものだから、たくさん得れば幸福ってわけでもないけど)

 

それを倫理的に問題視すること自体は良いことだと思いますが、それが理想論に近いものであることも認識する必要はあるでしょうよ。

 

個人的考えとしては、倫理を重視するとか、利得を重視するとか。二極的思考を推奨しているわけではなく「倫理も利得もバランス良く獲得していきたい」というスタンスです。

 

人間として弱者に位置する人も一定数生き残れる制度があるし、かといってそこにリソースを吐き出しすぎて全体の幸福度を下げすぎることもない。そんな感じ。