そもそも自信とは何か?
これを言語化するのであれば、
自分の能力が物事に対してどれぐらいのレベルなのか主観的に捉えて判断した結果
だと思うんですよ。
例えば僕は歌うのが嫌いなんですけど、これは小さい頃音痴と言われたことやカラオケの採点で平均より下だったりするから、「下手なことはしたくねぇ…」という思いがあるからだったりします。(単純に人前で歌うのが嫌ってだけでもあるけど)
これはつまるところ自分の能力(歌唱力)が、物事に対して(歌うことに対して)低い水準を示しているから自信がなくて嫌いってことなんですよね。
勉強嫌いな人なんかもこれで、テストの点数が低かったから自信持てなくて嫌いになる。運動嫌いな人も体育の授業で周りが普通にやってることが出来ないから恥ずかしくて嫌いになったりしています。
だから自信とは自分の能力の評価と、物事の平均値がどれぐらいにあるのかで決まってくると思うんですよ。
ゴールド免許持っていて、毎日のように運転している父はそれなりに自信を持って運転しているし、運転自体も好きです。でも首都高を走る時になると一気に自信を失って、恐怖心を持ちながら運転するんですよ。
これは自分の能力なら田舎の一般道や高速道は平気だけど、首都高という細いし入り組んでるし速度感半端ないし、そんな場所だと能力が水準に届いてないから自信が持てないってことなんです。
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一般的に自信に満ち溢れている人のほうが魅力的だし信用できるんですよ。
まあこんな辺鄙な場所にまで情報を求めに来ているあなたは当てはまらないかもしれませんが、言い切る形というのは強いです。そしてそれは自信がなきゃ出来ません。
俺みたいなあまり賢くない人間は、単純な結論付けを言い切っている人の話が分かりやすく入ってくるんだよな
っていう言葉もありますし、断言するというのは魅力の一つです。オリンピックの意気込みで「できたら金メダル…いや表彰台ぐらいはいけたらいいですね」と言う人より「金メダル取ります」と断言する人のほうが魅力的に見えちゃうものなんですよ。
「パイロットの学習曲線」ですって。横軸に賢さ、縦軸に自信。150時間ぐらいのところに「何にもわかってないのに自信だけは満々」っていうピークがあって、間一髪で惨事を免れた分を差し引いた実効学習度の谷がある。 https://t.co/fyMU0sfGRm
— 岡部いさく (@Mossie633) 2016年11月30日
パイロットの学習曲線、ダニング・クルーガー効果とも言いますけど、これを踏まえると浅学のときのほうが下手に学んだときより自信を持てて、何も知らない人からすると魅力的に見えてしまう現象が発生することがわかります。
他には『うつ病傾向にある人ほど自分の能力を客観的に評価できている』なんて話もありますし、自分の能力の正当な評価は時として逆効果になる場合もあるんだろうなと。
まあもちろん、自分の能力を過大評価して後先考えず事業拡大&事業拡大みたいなことをしたり、先行投資に金をモリモリかけて自爆したり、そういうことも有り得そうですが、金が絡まなければ正しいことが最良であるとは限らないんだろうなという。