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苦味があるな?

潰しが効かない職業はやばいのかという話

toyokeizai.net

 

だって、十数年間必死に磨いてきたスキル【ダンス・歌・ルックス・バラエティ能力】はいってみればかなりニッチである。番組や握手会で鍛えた瞬発力は何かに役立ちそうだが、あとは度胸とかやりきる力とか、精神論的なものしか身についていない。本当に潰しの効かないことをやってきたんだなぁと、しばし打ちひしがれた。

 

就職経験もなければ転職経験もない俺が言っても信頼感ゼロだと思うけど、別に潰しの効かない職業をやってたから無力感を痛感するみたいな話はそんなにないはず。

 

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インターンシップも前職の経験も判断には役立たない
 この問題について調べた研究の中でもっとも精度が高いのは、心理学者のフランク・シュミットとジョン・ハンターによる「メタ分析」です。メタ分析とは、「複数の研究論文の分析結果を統合した上でさらに分析すること」を言います。

 彼らは過去100年におよぶ職業選択のリサーチから、質が高い数百件を選び、すべてのデータをまとめて「仕事のパフォーマンスは事前に見抜くことができるのか?」という疑問に大きな結論を出しました。この規模のリサーチは他になく、現時点では決定版といっていい内容です。

 論文では「事前面接」や「IQテスト」といった適性検査をピックアップし、それぞれの相関係数(2つのデータの関係を表す指標。1に近いほど関係が強く、0.5以上の値を取れば「関係がある」と判断されることが多い)を求めました。ざっくり言えば、「私たちが就職した後にその企業で活躍できるか?」の判断に役立つテストは存在するのかどうかを調べたわけです。

 まずは全体的な結論を見てみましょう。それぞれの適性検査の信頼度を数字が高い順に並べると、次のようになります。

1位 ワークサンプルテスト(0.54)
2位 IQテスト(0.51)
〃 構造的面接(0.51)
4位 ピアレーティング(0.49)
5位 職業知識テスト(0.48)
6位 インターンシップ(0.44)
7位 正直度テスト(0.41)
8位 普通の面接(0.38)
9位 前職の経歴(0.18)
10位 学歴(0.1)

 一部に耳慣れない言葉があるので説明しておきます。

・ワークサンプルテスト:会社の職務に似たタスクを事前にこなしてもらい、その成績で評価する手法。
・構造的面接:「あなたが大きな目標を達成したときのことを教えてください」のような、過去のパフォーマンスに関する質問を事前にいくつか用意しておき、すべての応募者に同じ問いかけを行う。
・ピアレーティング:一定期間だけ実際に企業で働いた後、そのパフォーマンスを社員に判断させる。インターンシップの改良版。
・正直度テスト:応募者がどれだけ正直に行動するかどうかを測る性格テスト。

数回の面接やテストでは結局わからない
 さて、以上の数値をふまえた上でわかるのは、「どの手法も就職後のパフォーマンスを測る役には立たない」という事実です。

 

クソ長いので太字のとこだけ読んでください。

 

この話が示しているのは

 

  • 能力評価する上で変数があまりに多すぎるから、単一的な物事だけで測るのは無理だよね

 

ってことです。

 

だから「無力だぁ…」って思った理由は確かに前職の経歴が影響しているかもしれないけど、ほぼ間違いなくそれだけが理由ということはなくて、「同僚とのコミュニケーション力」とか「会社の人間関係」とか「忍耐力」とか「思考力」とか……。

 

凄まじいほど色んな変数が存在する上で、一つの可能性が「アイドルやってて潰し効かないスキルしかねぇ」ってことでしかないので、無力だと思う必要はそんなにないと思います。

 

そもそも営業職から同じ業種の営業職に転職しても、取引する企業が違うだけで全然取り組み方が違ったりして「あれ、前職のスキル役に立って無くね?」みたいなケースも珍しくないんだから、重要なのは入社して一週間の門外漢に新規事業のアイデアを求めるクソ環境か否かなんじゃないすかね。

 

どうあがいても運ゲー要素が絡んでくるのが人生なので、試行回数を稼ぐ余裕を持ちつつ実際に行動を起こせるタフさこそが大事なんじゃないかなぁと思ったりします。

 

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ちな仕事の満足度は得意ベースで考えたほうがいいと聞きます。単純にアメリカだかのアンケート調査で幸福度の低いジョブみたいなのが出てたはずなので、それの上位だけは避けておくのも手でしょうけど。