INTP型のブログ

苦味があるな?

板取引の利益はどこから来るの?

もろもろの値動きを考慮せず、単純に板取引というゼロサムゲームとして捉える

 

プレイヤーがとれるアクションは指値注文と成行注文

 

またバイセルどちらでもポジションがとれるとする

 

板取引における取引は指値と成行のマッチングのこと

 

最終取引価格が10000だとして9900で買い板10100の売り板を出す

成行がショートの注文をだし9900のショートポジションをもつプレイヤーAとロングポジションをもつプレイヤーBがいることになる

 

プレイヤーCが買い注文を投げると10100で約定する

 

プレイヤーBはこれでポジションが解消され+200の利益を得た

 

プレイヤーAは逆に200の含み損を得た結果になった

 

もうひとつのパターンを見る。最初と同じくプレイヤーAとプレイヤーBがポジションをもったとする

 

次の買い板が9800だとしてプレイヤーCが売り注文を出したとする

 

その場合プレイヤーAが+100、プレイヤーBが-100、プレイヤーCが0となる

 

 

値動きを生んでいるのは板の価格と成行注文の発行であることがわかる

 

また成行執行側は、同じ方向への成行注文を行う人間が多いこと、そしてその方向に対しての板が逆方向に比べて薄いことがおり多くの利益を得られる条件になる

 

指値執行側は、同じ方向への指値が自分の板より後に厚くあること、また自分の板が約定した後に成行注文の量が逆方向に動くような形で増えることが求められる

 

そして最初にあげた例からわかるとおり、板取引という仕組み上、利益は誰かの損失である(手数料によるプラスもあるけど、大抵は成行執行の手数料がより高いため、プラットフォームからの還元とは言えない)

 

利益がどこにあるのかと言えば、板と板の間の価格といえるかもしれない(それだけ動き、動いた分だけ損益を生むので)

 

基本的に成行は手数料が大きく設定されてるので、できれば使いたくないが、そうなるとみんな最適化された板を出しまくるので、それに対して有効な成行執行を探した方が優位性を生むかもしれない

 

例えば指値戦略の有名なものに特定の値幅を設定してみて、買い板売り板を出すものがある。両方約定すれば利益になる

 

大抵そういった戦略は一定期間ごとに注文を更新するため、片方だけ約定するようなケースは最終的に損失で終わる

 

誰かの損失は誰かの利益になるため、世の中に数多ある戦略を損させるにはどうすればいいのか?を考えて動くといいのかも知れないと思った

 

ちなみに今の話しは大抵うまくいかない。

なぜなら両側に指値を出す戦略は時間軸が短いことが多く、それを潰すような成行戦略は手数料負けすることになるため(時間軸が短いほど一度の取引の結果、発生する損益が小さくなる)

 

おわり