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苦味があるな?

迎合人間から考える人間関係

迎合と呼ばれるパーソナリティは一言で言えば「自分を押し殺す」タイプで、とにかく相手と同調することをベースに人付き合いをする行動パターンを指します。

 

同調をするとは具体的に読み解けば、

 

  • 相手の意見と自分の意見が同じだと伝える

 

ということになるので、迎合人間は常に後出しをする必要が出てきます。

 

自分から意見を出せば相手が逆の意見を出した場合対立の関係性を作ってしまうため、基本的な行動パターンが後出しになるということです。

 

どうしても自分から意見出しをしなければいけない場合、顔色をうかがうような疑問形の意見出しになりがちですし、仮に対立する意見が出た場合はすぐに意見を変えることも多いです。

 

※自分視点では自然な振る舞いだと思っていても、相手視点からすると心開いてくれてないなぁと感じさせてしあう原因がこの辺の後出しや顔色うかがってそうな雰囲気

 

迎合パターンの問題点は3点

 

  1. 自分を押し殺すことになるのでストレスがやばい
  2. 相手に自分の気遣い分のリターンを求めてしまう
  3. 親密なコミュニケーションが行いづらい

 

という部分にあります。

 

1,2はほぼ同じような話ですが、迎合パーソナリティの人は対立を恐れるあまり相手の意見を受け入れ続けてしまいます。

 

自分自身の理性の部分では自然な振る舞いとしてそれをやっているつもりでも、どうしても徐々に精神的ストレスが積み重なり、無気力になって殻に閉じこもったり、爆発するように怒ってしまったりなど最終的に問題が発生しがちです。

 

3についてはそもそも親密なコミュニケーションって何?という部分が重要です。

 

親密なコミュニケーションとは具体的に言えば、「赤の他人には言いたくないしいうことにストレスを感じる話題を気兼ねなく話せる状態」といえます。

 

性や金、コンプレックスに将来の夢、一昔前ならオタ話なんかもそうですね。こうした話題は気恥ずかしかったり嘲笑されてしまいそうな恐怖感などを持っており人に話すのがはばかられます。

 

これらを話せるのはそれだけ関係性に安心感があるためであり、親密なコミュニケーションをとれる関係性は非常に満足度が高い状態だといえます。

 

じゃあ親密なコミュニケーションをとれるようにするにはどうしたらよいのか?

 

これをするには関係性に心理的安全性が必要だといえるわけですが、じゃあそれを持つ関係性を作るにはどうすればいいの?という話になります

 

結論から言えば必要なものは対立です。

 

対立というととげとげしいですが、意見の相違を楽しめるような関係性を作っていくことが大事ということになります。

 

心理的安全性とはいいかえれば「喧嘩したとしても関係性が終わらないし、相手から理不尽な言葉やストレスをかけられない、もしそうなっても言い返すこともできる」みたいな状態です。

 

健全な親子は反抗期を過ぎてもなんだかんだで仲良くしているもので、これは大きな対立や争いを経験しても最終的にはいい関係を維持することができるという認知があるからこそです。

 

「これをいったら傷つけてしまうかも」「悩みを打ち明けたいけど笑われてしまうかも」こういう不安があるからこそアイデンティティとかかわりの深い話をしづらい = 親密なコミュニケーションがとれないという話なので、対立しても関係性を維持できたという共通認知こそが重要といえます。

 

「私を破壊するに至らないすべてのことが、私をさらに強くする」みたいな言葉がありますが、人間関係にも同じようなことが言えるわけです。

 

実際問題、ライフハック界隈ではよく仲良くするための話題といったものが挙げられていますが、多くの場合それは意見を求めるもので、抽象的にはお互いの意見を食い違わせてその相違を楽しみながらより良い関係性を築いていくための話題だといえます。

 

もちろん対立ばかりではなくときには同じ意見だとなることもよい関係性には必要なことだと思いますが、迎合パーソナリティの人が人間関係に苦しむことからも、そこで無理をして同調を繰り返せば、ほぼほぼ微妙な関係性に終わってしまうので気を付けましょう。

 

ちなみに楽しく対立するポイントはIベースで話すことだと言われており、言い負かそう、相手の意見を変えようなどとは思わないことが重要です。

 

あくまで今回の話は説得や交渉、ディベートなどではなく、雑談して日々の生活を人とともに楽しくいきたいがためのものなので。

 

  1. 私はこう考えている。というスタンスで話す
  2. 相手が意見を話しているときにさえぎらない

 

この2点を守ればOKです。

 

ありがちなのは「あなたの意見もわかるけど、私は〇〇な理由でどちらかといえば□□派かな」みたいな感じ。こんな雰囲気で話せば大抵問題ないです

 

程よい対立を積み重ねてよい関係性を作っていきましょう。おわり