INTP型のブログ

苦味があるな?

高再現性には手を出すな

タイガー・ウッズロジャー・フェデラーはよく比較されるスポーツ選手で、タイガー・ウッズは小さい頃からゴルフ一筋。数々の興味深いエピソードを引っさげて、幼い頃から成功を収めてきた天才で、ロジャー・フェデラーは様々なスポーツを小さい頃はやりながら、最終的にテニスをやり始めて最強のプレイヤーとなった人物。

 

よくメディアに取り上げられる成功者は幼い頃から一つのことをやり続けてきた、いわゆる専門タイプがほとんどなのだけど、この話には結構落とし穴があったりする。

 

サヴァン症候群は典型的な専門タイプで、だからこそ天才エピソードに事欠かないのだけど、サヴァン症候群ノーベル賞をとるような人物はいない(知る限りは)

 

ここが大きな落とし穴で、実のところ専門タイプで成功するにはジャンルが非常に大切なことがわかっている。

 

サヴァン症候群が生み出す天才エピソードを見ていくと、共通することとして、不確定要素がほとんどないジャンルであることがわかる。ピアニストなんかの逸話は多いけれど、ピアノはクローズドであるため、テニスのように相手のプレイスタイルの影響は受けない。

 

タイガー・ウッズのゴルフもそうだけど、専門タイプは共通してクローズドスポーツのような、不確定要素の少ないジャンルでのみ成功を収める傾向にあると判断されている。チェスやポーカー、将棋なんかも専門タイプが得意とするジャンルだ。(現代でAIが侵食してるジャンル)

 

こうしたジャンルはある意味高再現性のジャンルだと言える。もちろん最終的には才覚が影響してくるけど、その舞台に上がるためにはまず先人たちが築き上げてきた戦術の網羅が必須となる。

 

※面白い話として、チェスの世界で戦術(既存の手筋)をPCに記憶させ、戦略(どうやって戦うか)は人間が判断するというPCと人で一組の試合を行ったことがある。その結果、負け無しチェスプレイヤーは勝率5割、通常の対決では圧勝してきたプレイヤーに敗北したなんて話がある。

 

逆に言えば、その戦術の網羅をすれば舞台には立てるとも言え、時間はかかるけれど成長が保証されているジャンルだと言える。

 

だから専門タイプの人生設計、幼い頃から師匠の元ただひたすらにそれのみを触り続けてきた人間が成功を収めるわけだ。

 

では、不確定要素の大きいものとはなにか。

 

例えばノーベル賞を受賞するためには、この世界にまだない何かを生み出す必要がある。それはいくつかの知識が交差して生まれることが多く、実際ノーベル賞受賞者は9割以上がアートを趣味にしていることがわかっている。

 

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何が言いたいかと言えば、高い再現性を持つものというのはそれだけ先んじて勉強してきたやつが勝つ、努力ダンピング世界なんだよね。

 

それがいいという人はいいかもしれないけど、悲しいことに時間は有限なので仮に自分より5年先に始めた人間がいたとしたら、一日8時間として14,600時間の差が生まれるし、なにより努力ダンピング世界では誰もが努力で上に立とうとするからその差は大抵埋まらない。5年早く始めたやつはその5年のアドバンテージを手放すなんてことは決してしない。

 

いくら要領が良くても万単位の時間を覆すのは非常に難しいことだし、大抵相手は同年代になるから、遅く始めた人は負けることを繰り返してモチベーションは下がり続ける。

 

だから高再現性ジャンルはあんまりおすすめしません。

 

ただ、基本的にロジャー・フェデラーのようなスタイルはあらゆるジャンルでそれなりに好成績を収めるっぽいです。200年以上前にベネチアに存在したフィーリエと呼ばれる女性たちは、非常に優れた音楽技術を持っていたとされますが、その理由は彼女らが複数の楽器を演奏してきたからだと言われています。

 

まあ一人の音楽ではなく楽団としての音楽だからこそ、複数の楽器を学ぶことに意味があったという話で、一人でやっていくのなら専門タイプが優勢になるのではと思ったりもしますが。

 

なんにせよこの記事を読んでいる人の中に、まだ齢8歳みたいな子供が紛れ込んでいるなんてことはありえないでしょうし、いくつかのことを手広くやっていく方が長期的に見たらいいことが多いかもですよ。と思ったりします。