SとMじゃないよ。
この2つはSが現実的とか五感的とか、Nが夢想的とか想像的とか、色々区別あるんですけど、その中の一つに
- S:具体的
- N:抽象的
みたいのがあるじゃないですか。
で、ネットサーフィンをしてたら「具体的思考は全部違って見えて、抽象的思考は全部似たように見える」みたいな話が出てきてなるほど面白いなと。
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昔μma(敬称略)という方から影響を受けて書いた「超究極的なマクロ思考」でも触れたんですけど、抽象の行き着く先って『もとを辿れば全部同じ』なんですよ。
例えば男と女で違いを作れますが、抽象的に見れば人間って一つのくくりに出来るし、人間も生物ってくくりで見れる。生物を物質として見ることができれば、最終的に万物同じじゃんとも言える。
もちろんこれは極端な話なんですが、極端に抽象的思考に振れてる場合はさっき書いたように多少の違いはあるけど全部同じだよねと思うのは不思議じゃないと思うわけです。
逆にS型、具体的思考について考えていくと、具体的ってのは明確だったり詳細だったりするわけで、生物という括りの中にも水の中で生活するものや、陸地で生活するものがいる。二足歩行と四足歩行がいる、サイズが違う、食べるものが違うetcetc
具体的に掘り下げるほどあらゆるものは違うもので、だから「カテゴリは同じでも一人一人みんな違う」みたいなところに行き着く。
まあ普通の人は具体と抽象がとんとんぐらいのところに落ち着くと思うので、どっちも分かるし場面によって考え方を変えているんだと思うんですが、極端に振れちゃったらやっぱり大変なんだろうなーと思いますね。なにせ人生を生きていく上では具体も抽象も必要になりすぎる。
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例えば僕なんかはN型なので、エナジードリンクのモンスターエナジーとレッドブルって別に似たようなもんだろって思うわけですよ。
しかしS型の友人曰く味も違うし価格も違うし飲んだ後の感じ方も違うと言われるわけです。
ここでメリット・デメリットを考えるとしたら、僕はエナジードリンクを飲みたいと思ったらなんでもOKになるけれど、友人はモンスターエナジーじゃなきゃだめだとなる。
しかし逆に僕は違いをよく観察できていないので得られた情報量が少ないし、それはある意味効果量もS型の友人と比べると少ないと言えるのかもしれない。
具体的に言うなら、僕はレッドブルもモンスターエナジーもぼんやりと違いは認識しているけど、だいたい似たようなものだと思っているので「モンスターエナジーについて解説して」とか「モンスターエナジーの絵を書いて」と言われると出来ることが少なくて非常に困る。なぜならエナジードリンクという抽象的認識しかできていないから。
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SとNで、N型のほうがなんだか抜けていると言われがちだけどその原因がまさにこれだと思うんですよね。
僕はめちゃくちゃ方向音痴なんですが、これは道を道という括りでしか認識していないからで、ファミリーマートがあるとか、奇抜な色をした看板が立て掛けられているとか、そういったことが認識外になっているせいだと思うんですよ。
逆にS型友人は常に詳細に物事を見ているから道に迷いにくいし、なんなら通行人の顔もしっかり覚えているんだろうなという。
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抽象的思考の良さも当然あるんですが、具体的思考をないがしろにしていい理由にはならないし、なによりS型の能力を得られないとなにかと甘い部分が出がちなんですよね。
改めて違いに注目するのはもちろん、細かく分析・観察する癖を身に着けていかないとなぁと思うところです。