INTP型のブログ

苦味があるな?

味の評価なんて誰でもできるんだよ

もちろん、評論って視点を持つなら、例えば『数百店舗で食べてきたけど、素材に○○使ってるのは相当珍しい』みたいな、知識を踏まえた上だったり、ハチャメチャに高感度な味覚を用いて秘匿された味わいを見つけたり。

 

そういうレベルは誰でも出来ないですけど、ラーメン出されて「旨い?」「不味い?」「普通?」で、答えられない人いないでしょ。

 

それが客観的に見て正しいかどうかとかは置いといて、主観的評価は全人類がやろうと思えばできることですよ。

 

そしてここからが重要なんですけど、評価できるからと言って美味しいものを作れるかは全くの別問題なんですよね。

 

ラーメンの美味い不味いは評価できるけど、じゃあ美味いラーメンを作ってみてと言われて作れるやつはまずいないでしょ。食べただけで「う~ん、これは豚の骨を数時間煮込んで出汁とってるっぽいな」とか「この麺の作り方はおそらくこうだな」とか、わかんないでしょ。表面的な麺があってスープがあってチャーシューがあって…そんぐらいですよ。

 

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こういうふうに食い物で例えられると「何当たり前のこと言ってんの」って思われるんですが、これが一転。物語の話になるとわからず屋が多い。

 

構造的には一緒で、どんだけ面白い話を読み込んだところで、面白いを提供する能力への影響度合いって微々たるものなんですよね。

 

ラーメン作ってみて、どういうところが足りないかわかって、その上でラーメンの名店で食べてみたら『この味はどうやって出してるんだ?』と探求すべきところが見つかって、教えてもらえるならそれが一番の近道ですけど、それが出来ないなら試作品を何度も何度も作って、その結果欲しかった技術が身につくわけです。

 

名作と名高い小説をいくら読んだところで、名作を作る能力に結びついているかと言われたら、ゼロではないでしょうが作り手としての視点がない以上その影響が微々たるものであるのは確か。

 

何が言いたいかっていうと、この前動画のネタに困ってたので、企画として出したいくつかのネタを「見てみたいか、それほどでもないかで評価してくれ」って頼んだんですけど、その後ドヤ顔で戦略論みたいなの語られて「ぶち殺すぞゴミが」と喧嘩になったって話です。

 

な~にが「Youtubeで○○って動画流行ってるんだけど知ってる?ああいうのやってみないの?」だよ、しらねーわけねーだろタコが。流行ってるってだけでそれに飛び乗ってたらブランド構築に害しかねーからやってねーんだよバカが。

 

大体「っていうかそもそも、お前のやってるジャンルって市場小さいよね」じゃねーよ。そんな事知ってる上でやってんだわタコ、激戦区入り込めば上手くいくってんならやってるわ雑魚が。

 

テメーみてぇに主観の世界観にしか需要が存在しないかのように世の中見えてたらそりゃ楽でいいわな。オメーが知りもしねえことを心の底から楽しんでる人間だっていんだよノータリンが。

 

マーケティングのマの字も知らねーよーな馬鹿が、どうやって受けるものを合理的に考えることができるってんだよ。それで思いついてんのはな、世の中に受けるものじゃなくて、お前に受けるものでしかねーわ。そして何より残念なことに、テメーが雰囲気で作ったものはお前自身も面白いと感じることはねーだろーけどな。

 

そもそもの話、消費者としてしか活動したことない人間が、作り手の視点から面白いものをどうやって作るか語ってんじゃねぇよ。てか企画レベル低いんだよ、全部ランキング系のネタしか提供できてねぇじゃねぇか、そんなん10歳にもなれば思い浮かぶわ。小学生が卒業文集に○○ランキングとか言って、生徒を格付けするぐらい誰でも思いついてんだよ。

 

……はあはあ。

 

まあそんな感じで昨日ガチンコデッドヒートしてイライラムカムカしてたわけなんですよ。

 

おこがましい話ではありますが、世の有名なクリエイターさん達もおそらくこういう提案を一般人から送られたりするんでしょうけど、大抵のものは「何いってんだこいつ」ってものなんだろうなって思いました。

 

てか提案内容が抽象的すぎるんだよな。何が「もっとタイトルを工夫してみると良いよ」だよ。これ以上無いぐらいしてるし、だから結果もついてきてるんやろがい。

 

……まあいいや。粛々と生産を続けるだけですね。

 

僕は割とモチベーションが防御型の人間なので、ネガティブな燃料があったほうが前に進めるんですよ。お金を得るより、お金を失わない。称賛されるより、こういうくだらない意見を言われない。みたいな。

 

そういう意味ではいい経験かもしれないですね。